処刑戦士

イランで武装集団に拉致された横浜国立大学生の、中村聡志さんが8ヶ月ぶりに解放されたそうですね。


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080618k0000m040118000c.html

中村聡志さん:イランで誘拐、解放され8カ月ぶりに帰国

イランで武装集団に誘拐され、約8カ月ぶりに解放された横浜国立大生、中村聡志さん(23)が17日夜、帰国し、関西国際空港に到着した。


中村さんは休学して昨年5月に日本を出国。6月からネパールでボランティア活動をした後、10月初めにパキスタンから陸路でイランに入国。10月7日、南東部のケルマン州バムで少数民族バルチ人の密輸団「シェハバフシュ」に誘拐されたが14日、解放された。


約1年ぶりの帰国となった中村さんは、父淳貴(きよたか)さん(54)とともに会見後、大阪府豊中市の自宅に向かった。

この中村さん、長いこと武装集団と行動をともにしていたため、2ちゃんねるニュー速では「ナカム・ラサト師」というキャラクターに擬せられ、ネタになっていました。

スレタイ一覧

10/11 馬鹿大学生がイランで武装集団に誘拐される
10/11 馬鹿大学生がイランで武装集団に誘拐される★2
10/11 【自己責任?】馬鹿大学生がイランで武装集団に誘拐される★3
10/11 横浜国立大学の馬鹿学生がイランで武装集団に誘拐される★4
10/14 【イラン誘拐事件】大学生の中村さん、14日にも解放の情報【今日?】
10/23 【イラン】すっかり忘れ去られている中村さん、実はまだイラン国内で武装グループと旅行中
10/24 忘れ去られた中村さんの横浜国大のサーバーに偽サイト
10/29 もはや完全に忘れ去られているイラン人質の中村さんの健康状態は「良好」
11/ 1 【イラン】もはや「え・・・誰?」レベルの中村さんのために外務副大臣がイランへ
11/ 3 【誰だっけ?】イランの中村さん続報 元気でやっているそうです
11/ 5 ニュー速以外ではスレも立たなくなったイラン人質の中村さんの無事確認
11/11 そろそろ拉致犯と意気投合し始めた頃のイラン人質中村さんは今日も元気です。
11/18 本日もイランの中村さんは健康だそうです
11/20 イランの中村さんに何らかの進展があったらしい
11/27 【大物】イラン国内最大級の麻薬組織と深いパイプを持つ中村さんが来日!?関係者が示唆【ファミリー】
12/ 1 お前らたまには中村さんの事も思い出して上げて下さい(´;ω;`)
12/ 2 【幹部就任間近】 「俺、元気で頑張ってるよ\(^o^)/」 中村さんから両親に電話
12/ 4 幹部目前の中村さんをわざわざ日本へ連れ戻すため外務副大臣が3度目のテヘラン入り
12/ 6 【イラン】おまいらがたまに思い出す中村さんが日本に帰ってくるかも…
12/ 6 【今日の】 イラン当局、中村さんの包囲に失敗。武装集団側にセガール。 【中村さん】
12/11 中村さん率いる武装集団がイランからパキスタンへ逃走
12/31 【ナカムラ】中村さんの命令で自爆テロ【万歳!】
1/ 6  すっかり忘れ去られた中村さん誘拐 新たな情報なし
1/20  【中村さん】実態は謎…「天国の兵士」銃撃戦【超元気】
2/ 2  中東の星・中村さん、パキスタンに未だ潜伏中
3/22  中村さん、ひげを蓄え革命戦士らしい顔立ちに
4/ 3  中村さん、イラン追放か?
4/11 中村さんがイランで誘拐されてもう半年経ちました
4/23 【ナカム】中村さんっていま何してるの?【ラサト師】
4/24 中村さんが武装グループを結成して半年以上が経過
5/ 8 【続報】ラサト師率いる武装集団 第三国にまで勢力を拡大中
5/24 【イスラムの太陽】ラサト師、法学者をブレーンに迎え入れる
5/25 イランの中村さん、自分の身と引き換えに死刑判決を受けた仲間の釈放を要求
5/28 ラサト師の部下で有名なビンラディンパキスタン北部に潜伏中
6/14 ラサート氏急死
6/14 ラサト氏解放!!!!
6/14 ラサト師解放★2
6/14 ラサト師の来日が決定★3
6/15 「どうも解放されたような気がする」ラサト氏、電話で肉声
6/15 ラサト師、テヘランを視察へ

なんだこの流れ。

どうやら、四月に「ラサト師」の称号が生まれたようですね。帰国した本人は、まさかこんな扱いになってるとは思わないだろなぁ。



んで、この人の救出に関して、自己責任教の先生がなんやら言ってるそうです。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000068-jij-pol

救出費用は自己負担に=イランの邦人解放で−笹川氏

笹川堯衆院議院運営委員長は17日午前の自民党役員連絡会で、イランで誘拐された日本人大学生が8カ月ぶりに解放された事件に関し「外務副大臣がスタッフを連れて、3度イランに行っている。これはみんな国民の税金(で負担している)」と指摘した。その上で「政府が渡航の自粛を要請しているところに行った人については、今後、外務省で厳しく徹底する必要があるのではないか」と述べ、救出に要した費用は本人の負担とすべきだとの考えを示した。

これすごいなぁ。税金ってこういうときのためにも払ってるんじゃなかったの? 国民を守るのは国家の義務じゃないの?


そもそも、イランが渡航自粛地域に指定されたのは、ラサト師が誘拐されたからでしょ?


「これは国民の税金でやってる」って言えば、国民はなんでも賛同してくれると思ってんの?



ムカついたので、この人に酷似した人物がなぶり殺しにされる小説を紹介してやる。

前にも一度ネタにしたのですが、大藪春彦先生には「実在する政財界の大物に酷似した人物がなぶり殺しにされる」という一連の「要人処刑小説」と呼ばれる作品があり、有名な『餓狼の弾痕』がその極北にあたるのですが、この『処刑戦士』は、まだそこまで至っていない、小説としての構成を失っていない小説です。


主人公は、陸上自衛隊レインジャー部隊の元教官と助教たちが四人で結成した「チーム・ヴァルチュア」。それぞれ、銃のほかに投げ縄・ボウガン・手槍・吹き矢という”静かな武器”を携え、笹川良一をモデルにした利権右翼「竹山一成」とその五人の息子たちを血祭りに上げていくというシンプルなお話ですが、その殺戮ぶりと強奪ぶりはすさまじく、数百億円の金を奪ったうえ、

  • 笹川良一:小型核ミサイルで自爆
  • 長男:父親とともに爆死
  • 次男:迫撃砲で攻撃を受け、片腕がちぎれ内臓がはみ出る重傷を負って拉致され、情報を聞き出された末に絶命
  • 三男:双子のアイドル歌手に夜伽をさせていたところを催涙砲弾で襲撃され、マンションの十階から転落死
  • 四男:左肘を切断され、右脚に十数発の銃弾を打ち込まれ、両目をえぐられる
  • 五男:アナルを犯され、両足のアキレス腱を切断され、男根を焼かれる


すごいなぁ。大藪先生、よっぽど怒ってたんだろうなぁ。


笹川堯さんは次男なので、いちばんひどい目に遭う役ですね。