プリズン・グルーピー
万田邦敏監督・小池栄子主演の『接吻』が良いという評判を聞きまして。
- 予告編
まぁぼくとしては、小池栄子さえ出ていれば何でもいい、できれば二時間ずっと栄子さまの姿だけ見ていたい(もちろん、なるべく薄着であるにこしたことはない)のですが、どうやら内容もなかなかぼく向きなような気が。
孤独なOLの小池栄子が、無差別殺人犯の豊川悦司に恋をし、弁護士の仲村トオルを通じて彼に近づき、獄中結婚するというストーリー。
ラストにはかなりのサプライズが用意されているようです。
で、この設定を見て連想がはたらいたんですが、これってヴェロニカ・コンプトンの話なのかしら。
殺人博物館〜ヴェロニカ・コンプトン
日本でも死刑囚の獄中結婚はよくありますが、たいてい、死刑囚は家族としか接見できないので、支援者が籍だけ入れるんですね。
ですが、アメリカには殺人犯グルーピーみたいな女性がいて、刑務所にファンレターを出したり、面会に押しかけたりしています。
殺人者を愛した女たち (non‐fiction mystery)
- 作者: シーラアイゼンバーグ,Sheila Isenberg,橋本恵
- 出版社/メーカー: 中央アート出版社
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
で、中でも有名なのがこのヴェロニカ・コンプトンです。
1977年から78年にかけ、ロサンゼルスのケネス・ビアンキという男(髪型はアフロ)が、従兄のアンジェロ・ブオーノと組んで12人の女性をレイプして殺害し、死体を丘に放置していたため「ヒルサイド・ストラングラー」と呼ばれた事件がありました。
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/01/12
- メディア: DVD
- クリック: 38回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
で、脚本家志望だったヴェロニカはビアンキに興味を持ち、熱烈なファンレターを送り、毎日のように面会に行きます。
ちなみにこれがヴェロニカ。小池栄子にも負けないナイスバディですね。
こんな美女が熱烈に自分に入れあげ、面会に来るのだから、ビアンキもすっかりいい気になってしまいました。
意気投合した二人は、ビアンキを無罪放免にするために悪巧みをします。
ヴェロニカが考えていた脚本では、女が連続殺人を行い、男の犯行に見せかけるため被害者の膣に精液を注入していました。
このアイデアを実行にうつし、連続殺人がまだ続いているように見せかけ、真犯人は別にいると思わせようとしたのですね。
ビアンキがひそかに摂っていた精液を受け取り、それを持って女性を殺害しようとしたヴェロニカですが、反撃に遭ってあえなく御用となり、殺人未遂で終身刑を宣告されたのでした。すげえ量刑だなぁ。
こうして破局を迎えた二人ですが、その後ビアンキは別のグルーピーと獄中結婚し、ヴェロニカも別の殺人犯と文通したりしていましたが、減刑されたのか近年になって出所したそうです。
ちなみに、ヴェロニカが考えていたトリックは、横溝正史の『悪魔の寵児』が先鞭をつけていました。
悪魔の寵児 (あすかコミックスDX―名探偵・金田一耕助シリーズ)
- 作者: 横溝正史,JET
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/10/03
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
トヨエツ
↓
『八つ墓村』で金田一耕助
↓
『悪魔の寵児』
↓
ヴェロニカ・コンプトン
↓
『接吻』
という図式が出来上がるわけですか。
あ、ちなみに『接吻』には『ウルトラマンタロウ』の篠田三郎も出てくるので、うちのメインコンテンツから外れることもないですね。
RAH リアルアクションヒーローズ ウルトラマンタロウ 1/6スケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: メディコム・トイ
- 発売日: 2008/12/07
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (3件) を見る