星々の舟

本日は、仙台文学館で開かれた村山由佳先生の講座を受けてまいりました。


テーマは「恋愛小説の方法と意識」について。


恋愛小説というものは独特なところがありまして。

ぼくみたいに、恋愛と無縁な人生を送った人間には書けそうにない、と思うんですね。


でもこれは他のジャンルではあまり感じられないことで、たとえば推理小説を書こうとする人が「自分は人を殺したことがないから書けない」とはあんまり思わないでしょうし、「自分は宇宙に行ったことないからSFは書けない」と思う人もあんまりいないと思うんです。


これは、恋愛小説の持つ独特の性質なのか、それともオレの感覚がオカシイのか、質問してみたんです。


すると先生は、

推理小説の読者で人を殺したことのある人ってあんまりいませんけど、恋愛は読者の多くが経験していることであって、共感を求めて読むものですから、推理小説やSFとは違いますよね。


でも、一度でも本気で恋したことのある人なら、そこから無数の恋愛小説が書けると思います。

と、教えてくださいました。



つまり結論からいうと、オレには一生ムリってことですね。

参考になりました。ありがとうございます。


今後、うちのブログでは、誰もが知っていて共感できるような話題より、「こんなネタ誰がわかるんだ」というニッチなところを追求していこうと思いまーす。
(今までとまったく同じ、という意味である)