情無用のジャンゴ

柳澤健による、カール・ゴッチ評伝の後編が出ました。

晩年、妻を闘病生活の末に亡くしていたゴッチが、心の慰めとしていたのが飼い犬のアメリカン・ピットブル、ジャンゴだったそうです。

たしかこの話、ルー・テーズもネタにしてたなぁ。「カールは獰猛なピットブルをペットにしてるんだ」とかいって。


続 荒野の用心棒 [DVD]

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戦時中、徴用された軍需工場での事故で左手の小指を失い、薬指も不自由だったゴッチは、指が不自由だった偉大なギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを心の支えとしていたそうですが、その名を晩年も忘れなかったというのだから、まぁグッとくるエピソードではあります。


Django On The Radio

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近年のアメリカでは、ジョシュ・バーネットみたいな人たちによってゴッチ再評価の気運があり、キャッチレスリングの試合も行われているそうです。

キャッチレスリングは、打撃なしのプロレスに近いルールで行われる競技ですが、柔術MMAと違ってピンフォールがあるので、膠着せずエキサイティングな試合になる、といいます。


これは面白そうだなぁ。こういうゲーム性の高い競技形態があると、アマチュアの裾野も広がるでしょうしね。