Gimme shelter
ここ一週間ほど「カラテ地獄変」のことばっかり書いていましたが、とりあえず一段落したので今日は映画の話です。
今年はまだ映画館に足を運んでいなかったので、本日が年明け一本目となる「ディパーテッド」を観てきたわけです。
オリジナルとの違い
- アンソニー・ウォン警視が、二人(マーティン・シーンとマーク・ウォルバーグ)に分裂した
- 逆に、ケリー・チャンとサミー・チェンが一人に合体した
- 警視が車の上に落ちるところが、地面に直接落ちてくるようになった。
- キョンがおっさんになった
- モールス信号が携帯メールになった
- ボンクラ黒人のアンソニー・アンダーソンがラストのアレに加わった
- 尺が1.5倍に伸びた
ほかは大体いっしょです。
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でも全体を貫くトーンは、「この世は無間地獄」というクールな諦観に支配されていたオリジナルとはまったく違い、エネルギッシュで誰も彼もキレやすいというハイテンション。
これが、東洋と西洋の男性観の違いなんでしょうか。
あと、マット・デイモンがジャック・ニコルソンから例の封筒を貰う、映画館の場面。
オリジナルではなんか貧乏くさいドキュメンタリー映画を上映していましたが、リメイク版ではポルノ映画に。
ちょっと、「タクシードライバー」を思い出してニンマリしてしまいます。
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あと、オリジナル版で一番の男泣きポイントである、キョンが死ぬ場面。
今回のキャスト表には、キョンにあたる人物が見当たらなかったので心配していましたが、ちゃんとあったので一安心。
でも、ちょっとニュアンスは変わってましたね。
あれは、あくまで「ホントはあんたが刑事なんだろ」とは言わないで「マッサージのお姉ちゃんは美人だったのかい?」と血を吐き吐きトボケるところが良かったのに。
まぁ、リメイクものの映画をわざわざ観て「オリジナルの方がよかった」と文句を言うのは無粋なことなのでこの辺にしておきましょう。
スコセッシなりの判断があって、アメリカの観客向けに改変しているわけだから。
でも、ディカプリオの上司を二人にしたのはまぁラストとの兼ね合いもあってわかるし、三角関係を入れるために二人の女を合体させたのもまぁわからなくはない(でも、今回の精神科医ビーラ・ファミーガよりケリー・チャンの方が一万倍くらい美人だったとは思う)ですが、アンソニー・アンダーソンが何のために出てきたのか本気でわかりませんでした。