オ、オ、オズマの大爆笑

紅白歌合戦におけるDJ OZMAのパフォーマンスについて、年が明けて半月経った今でも話題は広がる一方です。

ワハハ本舗からボディスーツを借りた、というのでワイドショーが久本雅美のところに取材に行ったりとか、バカだなぁというほかありませんね。


そんな中で、侍功夫師のこちらのエントリを見ました。

http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20070115#p1


テレビに抗議してる人の心理ってどういうものなんでしょうか。

だって、あれがボディスーツだってことはすぐわかるはずだし、わからないとしても「裸じゃないか!」「いや、あれはボディスーツですから」で済む話でしょ。


それでも抗議してくるってのは、あれが確信犯だからなんでしょうね。


紅白歌合戦に過剰な思い入れを持っているある種の人間にとっては、あのパフォーマンスは「さぁ抗議してください」という挑発に見えたことでしょう。


彼らにとってみれば、あのパフォーマンス自体がムカツクわけではなく、紅白という神聖にして冒すべからざる場でそういう挑発行為を行ったということに対して抗議したかったのでしょう。


たかが歌謡曲のステージで何ムキになってんの、という正常な感覚は世間様には通用しないようです。

そもそも、DJ OZMAなんて架空の人物を相手にねぇ。



ところで。



功夫師は、ネプチューンの「ネプ投げ」やコント55号の「裏番組をブッ飛ばせ!」、ドリフターズの番組にも抗議が来たことに言及されていますが、ドリフターズの番組が問題になった、ある事件がありました。


http://yabusaka.moo.jp/syou1tukiotosi.htm


昭和54年10月、東京・上野で小学2年の女児が、両手を手ぬぐいで縛られ、13階建てのマンション屋上から突き落とされて殺害されるという事件が発生しました。

翌日、女児と親しかった小4女児が補導されます。


当初は「白い車が連れて行った」と証言していましたが、すぐに自分の犯行と認めました。


動機は、「運動会でいつも負けている」と悪口を言われてカッとなった、とのこと。


両手を縛って屋上から突き落とす、という異様な殺害方法については、

「ドリフの番組で、いかりや長介が目隠しされた上に両手を縛られて、高いところから突き落とされるのを見て、真似したくなった」


と証言しています。


この事件を報じた当時の朝日新聞では、小見出し「まざまざ映像のこわさ」なんて付けて、昨今ならばゲームやネットが担う役割をドリフに押し付けようとしていたものでしたが、ドリフ側は「そんなコントはしていない」と反論。


当時、ドリフはTBSで「8時だヨ!全員集合」、フジテレビで「ドリフ大爆笑'79」、テレビ朝日で「ドリフと女優の爆笑劇場」に出演していましたが、そのどれにも当該コントを見つけることはできなかったそうです。


テレビ都市伝説としては、昨年話題になった福島瑞穂の迷言とか、「天空の城ラピュタ」のアナザーエンディングとかが有名ですが、DJ OZMAのパフォーマンスも10年ほどすれば「実は一人だけ本当に裸の女が出ていた」とかエビジョンイルの呪いでダンサーが次々に変死した」とかワケわかんない伝説に発展しそうで楽しみです。