世界チャンピオンを馬鹿にして喜んでいる人たちへ

あなたたち、スポーツ嫌いなんですか?

敗者を叱咤するならともかく、勝者を嘲笑して楽しむなんて、どれほど選手への敬意に欠けているんですか。

そんなの、辛口批評でもなんでもありませんよ。単に、外国の超一流選手の虎の威を借りて、上からものを言っているだけ。

勿論、今日に始まったことではないです。今までもあなた達はそういう物言いを続けてきた。でも、本番が心配であるが故のファン心理かと思っていたのに、本番でまでこれを続けるんですね。本当に失望しました。

あなた達の論評の内容にまで立ち入る気はありません。私はボクシングのことは全然詳しくないので。ですけれど、人を不愉快にすることをわざと言って楽しむというやり方がどれほど迷惑なことかは考えてほしいですね。



別に、亀田興毅の悪口を言うなと言っているわけではないんですよ。日本以外のボクサーにアイデンティティを持っている方や国際試合が嫌いな人がそういうことを言うのはわかりますし、そもそもボクシング自体に興味がない人が、周囲の雑音にうんざりするというのであればそれは理解できます。


ですけど、ボクシングが好きで、国際試合も好きで、日本以外のボクサーに文化的アイデンティティを持っているわけでもないのに、カメを馬鹿にして嘲笑して喜んでいる人たちって何なんですか。世界のボクシングに精通している自分に酔って、その基準で日本の選手やトレーナーを馬鹿にして悦に入っている人たち。それじゃ、あなたがボクサーやトレーナーとして試合に出てみたらどうなんですかね。あなたがブライアン・ビロリアなんですか。あなたがジョー小泉なんですか。



ボクサーの実力や態度に不満があっても、試合になったら応援するのがファンの仁義ってもんでしょう。阪神ファンを見習いなさい。それが嫌なら、そもそも試合を観なければいい。どちらにしたって、リング歌手や亀オヤジは生活を賭けて必死でやっている。そのことへの敬意を忘れてはいけませんよ。あくまで、試合を提供してくれているのは向こうなんです。素人は、それを応援するかしないかどちらかなんですよ。


こういうスポーツ「ファン」は種目を問わず大嫌いです。他人に優越感を感じるための道具としてスポーツを観て、いざ八百長がバレると「それみたことか、俺の予想通りww」「内容でも負けていたwww」「実力通りの結末wwww」とか書く人たち、一体何なんでしょうね。逆に張って他人を不愉快にさせるのが生き甲斐ですか?


所詮お祭りなんて、「同じアホなら踊らにゃソンソン」なんですよ。それが嫌いな人まで巻き込むのは嫌いですが、自分も祭りに入っておいて、周囲に水かけて回る人は品性下劣としか思えませんね。


昨日の試合の評価について


以下は素人批評。「内容で完全に負けていたwww」「これが亀田の実力wwww」とか言って溜飲を下げている人たちへの皮肉。


何の種目にしたって、実力に圧倒的な差がない者同士の試合はこんなものじゃないですか?見た目で圧している側が優勢とは限らないし、むしろファン・ランダエタは終盤までは、的確で鋭いパンチ以外に能が無くて一本調子だったとも言える。所詮、そのあたりは本当に紙一重だと思います。常人にはとても及びもつかぬ、限界に近い次元で、僅かな差をめぐって競り合っているのがプロってものですよ。


昨年の日本シリーズで、阪神が一勝もできずに、4 試合とも一方的な展開で敗れたからと言って、阪神がロッテより弱いなんて思っている野球ファンがいますか?実際、今年の交流戦では阪神はロッテに一方的に勝ち越しているではないですか!


あなた達の大好きなラスベガスのタイトル戦だって、上位選手が下位選手に判定やKOで負けることはあるでしょう?


なんで、亀田興毅の話になるとこうなるんでしょうね?他の種目や格闘技で、地元の選手を応援している人に比べて節度がなさ過ぎると思いますよ。



あ、一応、渡嘉敷勝男の試合評価は

<冷静に見れば興毅の1ポイント勝ち>

このタイトルには協栄ジム具志堅用高先輩と私で、挑戦試合とタイトルを取られた試合を含め、合わせて23度も戦った思い入れがある。私が取られて以来、24年ぶりに興毅が取り戻してくれた。
 いわば身内の快挙だからといって、甘い採点をつけるわけではないが、私の目では際どい大接戦だった。しかし試合翌日の報道に接すると、興毅は負けていたという論調やファンの意見が圧倒的だ。そこでもう1度ビデオでつぶさに点検した。冷静な目で見、採点を付けたところ、興毅の1ポイント勝ちとなった。
 確かに興毅は1ラウンドにダウンを奪われ、最後の2ラウンドもクリンチで逃れる苦しい試合ではあったが、しかしこれは全12ラウンドの4分の1である。

 中盤の攻めでは興毅の攻撃に目立つシーンがあった。興毅はタイミングのいい右フック、ストレートを要所で決めた。時折、ランダエタをロープに詰め、興毅の攻めにウィービングでよける瞬間、興毅の右フックが当たっており、大きなダメージを受ける印象を受けた。十分にポイントになった。

 その積み重ねが、わずかながらも興毅のリードに結び付いたのだが、これはジャッジたちプロの目でないと、見極めるのは難しい。

 一般の人はどうしても、初回と11、12回のイメージで全体を見てしまうので、ランダエタが勝ったように見てしまうのだ。緻密に各ラウンドを検証してみれば、1ポイント差で興毅が勝っていたという見方に間違いはない。
 何人もの元世界チャンピオンが小差ではあるが勝ちの採点をしている。

http://sports.yahoo.co.jp/extra/kamedakoki_2006/b_01.html

となっていますし、私もそんなところだと思いますよ。ちなみに確認しましたけど、上の記述は、トカちゃん協栄ジム出身だからといって協栄寄りに書かれているということはないそうです。


(参考資料:元ネタはこちら)
http://cult.jp/pugyapugya/
http://blog.livedoor.jp/pugya2/archives/50117445.html



コレでうちのブログも炎上間違いなし!


*8月11日:newsingから来て勘違いしている人が多いので付記
そんな餌では釣られないクマー。
昨日の日記も見てってね。