萌える!昭和プロレス
世の中には、ツンデレなるものを愛好する男性がおられるそうでございます。
- 出版社/メーカー: プリンセスソフト
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: Video Game
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わたくしにはもう、いずこの世界の出来事やら皆目見当がつきません。
わたくしは思うのでございます。
ツンデレというのは、本来は男の性質なのではないのかと。
バキ―NEW GRAPPLER BAKI (No.22) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2004/05/20
- メディア: コミック
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この巻では、毒から復活した刃牙のために豪勢な中華料理を用意した蛮勇・烈。
刃牙から「アンタさ、ほん…っと優しいのな」と言われ、顔を赤らめて「喰うんだ」と照れてみせています。
これに萌える方もおられるのでございましょうか。
格闘マンガ系では、梶原一騎のキャリア後半の代表作である「プロレススーパースター列伝」ミル・マスカラス篇に登場する、「不死身仮面」アズテカがツンデレの元祖といえましょう。
- 作者: 梶原一騎,原田久仁信
- 出版社/メーカー: コミックス
- 発売日: 1996/09
- メディア: 文庫
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しかし、その人気ぶりをねたんだアメリカ人レスラーたちに、バトル・ロイヤルのリング上でリンチされ、右ひざを複雑骨折する重傷を負います。
失意のうちにメキシコに帰ったマスカラスは、弟のドス・カラスの試合場を訪ねます。
マスカラス 「弟よ…ひょっとすると…おれはもうダメかもしれん」
ドスカラス 「にいさんらしくもないッ、そんな弱音を!」
そこに現れたのは、かつてマスカラスにやられた悪役王、不死身仮面のアズテカでございました。
アズテカ 「グフフフッ・・・久しぶりだなマスカラス」
マスカラス 「本当にしばらくだ 元気そうだな」
アズテカ 「おまえもロスや日本で大出世したそうだが、バトルロイヤルの総がかりで足をぶちおられるとは・・・・とかく出世しすぎるとねたまれるものよ・・・グフフッ!」
ドスカラス 「でていけッ、アズテカ!!にいさんの不幸を笑いにきたなッ!!うれしくてたまらんのだろう!?」
マスカラス 「よさんか!」
アズテカ 「考えてみれば・・・・おれもメキシコ一の悪役王といわれて、荒っぽい試合ばかり長年続けてきたからしょっちゅうケガしたっけな。脱臼 骨折はザラ・・・それなのに、 なぜ、いまだに不死身仮面と異名をとっていられるか?」
ドスカラス 「にいさんが骨折で苦しんでいるときに わざわざ自慢話か?なんてイヤなやつだ!!」
アズテカ 「ウラウナ火山の頂上近い西側に、ごくぬるい鉱泉がわいているが・・・なぜかこれが、魔法のように、打身骨折にはよくきくんだよな。おれは骨折すると、すぐでかけたっけよ。オット!昔やられた宿敵に教えちゃソンだ、あばよ!」
マスカラス 「!!」
ドスカラス 「・・・・・・・・」
マスカラス 「不死身仮面のやつ、とぼけたような憎まれ口をききながらじつは・・・・・おれに教えてくれたんだ!
ウラウナ火山の鉱泉・・・ものはためし・・・おれはいってみるッ!」
…ツンデレだっ!!
まぁリアルに考えれば、悪役と善玉は持ちつ持たれつなわけでございますが。
「悪役レスラーにかぎって、じつは好人物」という話はよく聞かれるところでございます。
これを、「プロレスはインチキ」ととる向きもおありでしょうが、わたくしは
「プロレスはツンデレである」
という説を採用させていただきます。
「ジャイアント馬場が、体育館裏でザ・デストロイヤーとキャッチボールをしていた」
「アントニオ猪木が、タイガー・ジェット・シンと焼肉を喰っていた」
などの目撃例も流布されていますが、それも悪役レスラーのツンデレ性ということでございましょう。
かつての新日本プロレスの巡業では、イタズラ好きなウイリアム・ルスカが、ド近眼で有名なスタン・ハンセンの眼鏡をマジックで真っ黒に塗ったり、リングシューズに画鋲を入れたりしていたと伝わっております。
「眼鏡っ子」
「バレリーナ」
という萌え要素も、昭和のプロレスにはあったのでございます。