アダムの肋骨
id:gryphonさんからトラックバックをいただいたので、今日はバルタン星人からちょっと発展させたネタをおひとつ。
バルタン星人といえば、例の「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ」という鳴き声を思い出す方も多いと思います。
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「ウルトラマン」本放送時は、武田薬品の単一スポンサー番組であり、まだキャラクターグッズなどのマーチャンダイジング展開があまり行われなかったこともあって予算はいつも厳しかったそうです。
そのため、怪獣スーツや鳴き声などは他の映画やテレビ番組で使われたものの再利用が多かったんですね。
バルタン星人のスーツも、もともとは「ウルトラQ」に登場したセミ人間の流用ですし。
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ウルトラ怪獣(東宝怪獣映画も)の鳴き声は、動物の鳴き声や楽器の音を加工したものが多いですが、それに対し、「仮面ライダー」の怪人は、声優の声をそのまま使った鳴き声(というか掛け声)を使っていました。
初期は「シュッシュッシュッシュッ」「エケケケケ」「キィー」などといった比較的無難な声だったのですが、だんだんネタが無くなってきたのでしょう。
第36話「生きかえったミイラ怪人エジプタス」に登場した、4千年前の古代エジプト人を甦らせた怪人エジプタスは、いきなり
「アバラバラバラ!イバラバラバラ!エバラバラバラ!」
と叫びます。
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これによってスタッフの間でも何かしら弾けたものがあったんでしょう。
その後は、毒花怪人バラランガが「バァーラァー」と鳴いたり、酸欠怪人サソリトカゲスが「ソォーリー」と辻元清美みたいな声を挙げたりと何でもありの様相を呈するようになりました。
後のシリーズでは、「仮面ライダーV3」のハサミジャガーが「シィーザァー」(ハサミだから)とか、ヒトデヒットラーが「ヒットラァ」とか叫んでももはや誰も驚かないという状態になってしまいます。
平成ライダーでは「怪人」という概念が希薄なことが多いので、こういう安直な駄菓子感覚があまり味わえないのが残念なところですね。