辰ちゃん軍曹
昨日の日記からの続きですが、映画をテレビで放送したり、古いドラマやアニメを再放送したりするときには、放送上不適切な台詞をカットしたりすることがありますね。
この基準も放送局によってまちまちのようで、ネット局ではカットされる台詞が、地方のUHF局ではOKだったりします。
逆に、スカパー!などのCS放送ならば、ほとんどカットされることはありません。
要するに、観る側の認識の問題なんでしょうね。
地上波の放送は不特定多数に対するものですが、CSならば申し込みした視聴者限定でしか観られないので、ある程度不適切な台詞があったとしても「そういうものか」と納得してくれる、という。
受動的に見ている視聴者と、能動的に見ようとしている視聴者とでは、受け取り方におのずから差が生じるわけです。
結局のところ、抗議してきそうな人の数に合わせて内容の過激さを調整しているんでしょうね。
さて、その点で微妙な立場にあるのがBS放送であります。
衛星放送は、(原則として)パラボラアンテナを設置しなければ見られず、視聴者に能動的な行動を要求するメディアではあります。
しかし、NHK-BSは公共的な性格が強く、映画を放送するにしてもあまり反社会的なものは避けられる傾向があり、台詞もカットされることがあります。
先月、「ガンダム一挙放送」として富野由悠季監督のロングインタビューや岡田斗司夫氏のトークなどを交えて、劇場版「機動戦士ガンダムⅠ」「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」がBS2で放送されました。
しかも、あのビームライフルの音や塩沢兼人氏のマ・クベなどをフィーチュアした旧音声版という、オールドファン泣かせの内容で。
しかし、この映画からもカットされた台詞がありました。
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ブライトが弾幕の指示を出すシーンでの「めくら撃ちでいい!」や、砂漠でアムロがランバ・ラルに食事をご馳走になるシーンでの「ボク、乞食じゃありませんから」という台詞は、唐突に無音になります。
80年代に入ってからの作品だというのに、まだ油断していたんですね。
コレに対し、WOWOWで放送された「仁義なき戦い」シリーズでは、危険な台詞をバンバン放送していました。
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「村岡のホテルは何を売っちょるの。淫売じゃないの!いうならアレらはオメコの汁でメシ喰うとるんど!」
「センズリかいて仁義で首くくっとれい言うんか!」
こんな台詞が堂々と衛星を経由して届いておりました。
ちなみに放送時刻は真昼間の1時です。
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・・・WOWOWは放送コードから自由なんですね。
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・・・あんたはケロロ軍曹か。
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