メビウスの宇宙を越えて

人間が真空に放り出されたらどうなるか、という記事を見かけました。


http://www.gizmodo.jp/2010/06/post_7162.html

真空に放り出された人間はどうなる?

NASAの有人宇宙船センター(現ジョンソン宇宙センター)で'65年、真空室で宇宙服の空気漏れで被験者がひとり真空近い状態(1 psi未満)に晒された事故が発生した。

約14秒間意識はあった。これは肺から脳へのO2(酸素)の流れが止まるのにかかる時間にほぼ等しい。 宇宙服はおそらく完全な真空状態には達しなかったと思う。我々も15秒と置かず室内を再加圧し始めたので。高度1万5000フィート(4.6km)相当の気圧まで確保したところで彼の意識は戻った。

被験者は事後報告書で、空気が外に漏れる感触があり、音も聞こえた、最後に意識に残ったのは舌の上の水が沸騰する記憶だった、と書いている。

ポール・ヴァーホーヴェン監督の『トータル・リコール』を思い出しますね。

火星を舞台にしたこの映画のラスト近くでは、シュワルツェネッガーのヘルメットが割れ、目玉が飛び出しそうになる描写がありました。でもこれは科学的には正しくないようです。まぁ鼻の奥からプチトマト大の発信機を取り出したり、おばさんの顔が割れてシュワの顔が出てきたりする映画ですしねぇ。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でも、クェス・パラヤが生身のままでコクピットを飛び出す場面がありました。ここでは、クェスは目をつぶって耳を押さえており、数秒でシャアが搭乗するサザビーコクピットに収納されているので、失神することもなく助かっています。

アムロのお父さんやカミーユ(TV版)は酸素欠乏症でパンチドランカーになってましたが、この辺は酸欠状態に置かれた時間の長短からくる違いでしょうか。まぁカミーユの場合は酸欠うんぬんじゃない気もしますけど(ヘルメットのバイザーが割れるのはカミーユの精神が崩壊した瞬間の象徴的描写である)。


というわけで(というわけでもないんですが)明日から仙台の桜井薬局セントラルホールで『逆襲のシャア』が上映されるので、久しぶりに観ようと思います。


http://www.sakura-centralhall.jp/


明日から一週間の上映です。ちなみに来週からは『息もできない』が上映されます。


http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/


このギャップは何なんだろう。まぁ宇宙空間に飛び出したクェスは息もできなかったでしょうけどね。