不謹慎もほどほどに

映画監督の那須博之さんがお亡くなりになりました。

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この「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズは一世を風靡し、わたしの同級生にも菊永のモノマネをするヤツがいたものでした。小岩くん、15年会ってないけどお元気ですか?

私信はこのくらいにして、那須監督といえば、昨年秋の「デビルマン」の日本映画史上に残るであろう大酷評が記憶に新しいところです。
これが遺作となり、名誉挽回のチャンスも与えられないままに亡くなるというのはさぞかし無念だったことでしょう。


ところで、大槻ケンヂさんや三留まゆみさん、須賀隆さんやプッチー・ミンミンさんは、那須監督の訃報にふれてものすごい後悔の念にとらわれていることでしょう。


なにしろ、余命1ヶ月の末期癌患者に向かって「死ね!」と公言してしまったのですから。


先月の「映画秘宝」は、2004年度ベストテン発表号だったのですが、この雑誌には「ベスト作品」「ワースト作品」や「ベストシーン」「ベストガール」といった常識的なもの以外に、「死んでほしい奴」という投票項目もあるのです。

いかにも秘宝らしいアナーキーなブラックユーモアですが、ライターのみなさん口を極めていろんなものを罵っています。

・・・みなさんとにかく怒っています。

で、上で挙げた4人の方々は那須博之死ね!」とやらかしてしまったのです。

この号が発売になったのが先月の21日。この時点で余命1ヶ月だったわけですね。
こんなことになるとわかっていたら、みなさんもっとソフトな表現にしたことでしょう。

まさか、病人に向かって「死ね!」なんていう人はいないでしょう。
いや、いないと信じたいですね。


今年度の「死んでほしい奴グランプリ」には、「いない」と投票した方が何人かいらっしゃいました。
昨年は災害やら事件やらで亡くなった方が多い年でしたから、そういう気持ちになるのも無理からぬことでしょう。

ま、あまり軽々しく他人に「死ね!」なんて言うものではありませんな、当たり前のことですが。

かといって「氏ね」と言い換えたってダメですよ、念のため。