悪の履歴書 - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

小金井市で、女性シンガーがストーカーの男に刺され（アイドルがファンに、という言い方だとちょっとニュアンスが異なるようだ）重体となっている事件ですが、逮捕された容疑者についてこんなことを言ってるヤカラもいます。

小金井ライブハウス殺人未遂事件で逮捕された人物は「自称・岩埼友宏容疑者」と報道されている。自称ということは本名でないということ。なぜ本名で報道しない？ここが日本のメディアのおかしいところ。臆する必要はない。本名で報道すべき。これは私の憶測だが、容疑者は日本国籍ではないと思われる。
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2016年5月22日

日本死ねを実行し始めた朝鮮人
元シークレットガールズ　冨田真由さん（２０）首など20ヶ所以上刺され重体
住居、職業ともに不詳の「自称」岩埼友宏容疑者（２７）を傷害容疑で現行犯逮捕

※「自称」=通名　という意味です
— しきしま会 (@mk00350) 2016年5月22日

まあ、パパの竹田“トーカッター”恒和はいまオリンピック裏金問題で渦中にいるワケですが、息子の竹田“リクタスの頭脳とコーパスのパワーを併せ持つ男”恒泰は実にマイペースで、いかにも現代日本メディアの寵児らしい言動です。同じリクツを共有してる田吾作も少なくないようで、竹田平民一家の地位も当分は安泰でありましょう。

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言っとくけど、「自称＝通名」なんて意味は世界のどこにもないからね。コイツらの脳内でしか通じないタコ常識ですからね。

脳みそのかわりにアンコが詰まってるやつらのことはさておいて、この件で気になる情報がこちら。

岩埼容疑者、中学時代に柔道90キロ超級で群馬県Ｖ - 社会 : 日刊スポーツ

　東京都小金井市で、私立大３年でアイドルの冨田真由さん（２０＝武蔵野市）が刺され重体となった事件で、傷害容疑で逮捕された住所、職業不詳の自称岩埼友宏容疑者（２７）が、犯行の動機を供述した。２２日、警視庁小金井署への取材で、腕時計をプレゼントに贈ったが、送り返されたことに「カッとなって何回も刺した」と話していることが分かった。
　岩埼容疑者は群馬県出身。実家がある伊勢崎市で兄とみられる男性（３４）は「相手方に申し訳ない気持ちでいっぱい」とうつむいた。弟は小学校から柔道が得意でスポーツ推薦で地元の高校に進学したが、人間関係のトラブルですぐに退学した。その後いくつかアルバイトを経験したが、数年前に「庭師になりたい」と京都へ出たという。
　事件を新聞で知ったといい「アイドルが好きだったことも初めて知った」とし「ため込んで一気に爆発するタイプ。言葉にした方が整理できるとアドバイスしていた」と語った。中学時代は柔道の県大会９０キロ超級で優勝、全国大会にも出場した。同市の柔道関係者は「気が小さい選手で体を生かせば勝てる試合でもいかない選手だった」と話す。
　同容疑者は最近まで、京都市内のマンションに住んでいた。周囲と交流もなく、犯行２日前の１９日に廊下で会った男性（７２）は「目を合わせてもあいさつせず、足早に部屋に入っていった」と振り返った。

身長１８０ｃｍで柔道全国大会クラスのやつが、ナイフ持って襲ってくるというんだから恐ろしい話です。武道が精神修養に役立つ、というのが頭の悪い寝言だというのは内柴正人を見るだけでわかりますが、この容疑者の場合、柔道に挫折していることが、最近の言動に見える屈折におおいにつながっていると思われます。

日本の犯罪史でも悪名高い、女子高生コンクリート詰め殺人事件があったのは、１９８８年から８９年にかけてのことでした。

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近年では、この事件は正義感を暴走させるためのきっかけとして消費されたり、はたまた、主犯少年の両親が共産党員だったことから、竹田平民みたいな輩のファン層が、非ネトウヨは残虐な異常者であると喧伝するための材料としてオモチャにしていたりされていますが、事件のことをしっかり見れば、いろいろわかることもあります。

主犯少年は、今回の岩埼容疑者と同様に、中学では柔道で都大会入賞の実績を持ち、それを買われて柔道の強豪校にスポーツ推薦で入学しましたが、先輩からのいじめに耐えられず退部・退学しています。弱い女性を対象とする暴力犯罪を起こした人物ふたりが、まったく同じ挫折経験を持っていることがわかりますね。こういった事件があると、とにかく加害者は異常な人間で理解の対象外である、と断じたがる人が多いです。自称作家・自称憲法学者の竹田平民のようにレイシズムと結びつけるような馬鹿者もいますが、どんな人間にも背景は必ずあります。

そして、スポーツというものは必ず、挫折し脱落していく者を大量に生みますが、淘汰されていった人間をケアする機構は、いかなるスポーツの業界にも存在しないのです。
それどころか、自分たちの世界で傷つき壊れていった人間が不祥事を起こしたら、「そんなヤツだからうちの世界でもダメだったんだ」と、むしろ自分たちの「ふるい落とし機能」を自慢したがる、というのが現実なのであります。