ブログを10年続けるための5箇条

このブログは、2005年の1月14日から書き始めたので、今日でついに10周年となりました。
今日まで毎日ずっと更新し続けてきたので、しめて3652エントリ(うるう年が2回あった)。まぁ「今日はお休みです」ってのも含んでの数字ではありますが、それでも3000個以上は書いてるでしょうね。よくもまぁ書いてきたもんです。10年間の累計でPVは933万ほど、ブクマは1万3千ほどですので、自慢できるほどではないけど零細と言ってしまうのも嫌味になる、中途半端な数字です。ちょくちょくバズってはいるけどはてな村のメインストリームにはいないし(アニオタでもロリコンでもないしな)、こんなもんでしょう。


というわけで、10年続けたことで得られた、ブログを続けるためのノウハウを、今日のエントリを読まれた方にだけこっそりお教えしましょう。

1.死なない

まずコレが一番だいじです。死んでしまえばブログも書けません。当たり前のことですが、人間にとって10年というのは決して短いスパンじゃないですからね。ぼくも、この10年はなんとか生きてこれましたけど、あと10年も生きられるかどうかはわかったモンじゃありません。とにかく死なないことを心がけましょう。
ぼくがこのブログを続けてきたモチベーションのひとつが、書かないと「死んだ」と思われるんじゃないかという恐怖なんですよね。いや別に不治の病で明日をも知れない命ってわけじゃないし、死と隣り合わせの任務に就いているわけでもないんですけど。ホラ、更新の止まったブログって、なんかものすごく寂しいじゃないですか。ああなるのがすごく怖いんですよね。なので、ブログを書き続けたい人は、「生存報告」と位置付けるといいです。

2.あんまり書かない

毎日書く、ということを第一にするならば、とにかく細く長くを心がけましょう。毎日、たとえば原稿用紙10枚分以上なんて、とても書けるものではありません。
そのためには、引用とひと言のツッコミだけ、というフォーマットを使うと良いです。ぼくもよく使っていますが、手抜きだなどとクレームを付ける人はまずいません。
ツッコミが思い浮かばないときには「うーんこの」とだけ書きましょう。感嘆、驚愕、茫然、賛意、揶揄、どのシチュエーションでも使える万能ワードです。
気が乗らないときは「今日は気が乗らない」とだけ書いて終わりにしてもいいんです。何でも許されるのがブログのいいところです。

3.ネタのカブりを気にしない

スカーレット・ヨハンソンという肉体を得た草薙素子少佐も言うように、ネットは広大です。あなたがいま思いついたネタも、きっと誰かがすでにやっていると思ったほうがいいです。はてな村だけがネットではありません。あなたのネタも、知らないところで誰かとカブっている可能性が非常に高いのです。だから、気にする必要はありません。思い付いたらすぐ書きましょう。
(※決して、桃太郎ネタが「ナナオクプリーズ」とカブっていることの言い訳ではない、とご理解いただきたいものだと!)

4.ネタの使い回しも気にしない

「コレ前にも書いたっけ?」なんて気にする必要はありません。ブログの読者は毎日入れ替わりますから、前に書いたエントリを覚えている人はあまりいません。
それに、誰にだって定番ネタはあります。ローリング・ストーンズは50年間ずっと「サティスファクション」を歌い続けているし、園子温の映画はどれを観てもマリア像とロウソクが出てきます。このブログに、やたらとグラハム・ボネットが出てくるのもそれと同じです。むしろ「定番」を持つことのほうがだいじだと心がけましょう。

孤独のナイト・ゲームス

孤独のナイト・ゲームス

(※グラハム・ボネットはどういう文脈で出しても面白い、稀有な人物なんだよなぁ。「グラハム・ボネット」と口に出すだけで愉快な気持ちになる)

5.真面目に書かない

「ブログで社会を変えたい」とか「自分の考えを世に問いたい」とか考えたって、そんなにうまくいくはずがありません。逆に、目的を持って書き始めてしまうと、それが達成できなければモチベーションを失ってしまいます。ブログなんて、悪ふざけ程度でちょうどいいんです。



というわけで、この10年間、ずっと悪ふざけで生きてきたワスなのでありました。
10年も経てば、いろんなことがあります。このブログで知り合った人もたくさんいるし、それから疎遠になってしまった人もいます。ふざけたことばっかり書いてるから当然なんですが、今でもお付き合いいただいているみなさまにはいくら感謝してもし切れません。



たぶんこのスタンスのまま、もうしばらく書き続けていくと思いますので、これからもご笑覧いただけましたら幸いです。