世界でいちばん強くなりたい!

最近は風営法の規制を逃れるため、リフレクソロジーや耳かきなどソフトな身体接触を伴ったサービスを提供するお店で、18歳未満の女子高生などを起用することがありますが、警察はこれに対して労働基準法を持ってきて摘発するという手法を確立してきたようで、いたちごっこが続いていますが。


個室でプロレス技かけるJKリフレ 労基法違反容疑:朝日新聞デジタル 個室でプロレス技かけるJKリフレ 労基法違反容疑:朝日新聞デジタル

 女子高生を雇い、男性客を相手に個室でプロレス技をかけるなどの接客をさせたとして、神奈川県警は、「横浜リフレ学園レインボーカラー」経営者、京谷真行容疑者(36)=横浜市西区=を労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで逮捕し、17日発表した。「法に抵触するとは思っていなかった」と容疑を一部否認しているという。

 少年捜査課によると、京谷容疑者は2013年9〜10月、同市神奈川区で経営する店の個室で、横浜市の高校2年の女子生徒(16)が18歳未満であることを知りながら、客の男に対し「腕ひしぎ逆十字」などのプロレス技をかけるなどの接客をさせた疑いがある。

 同店は制服姿の少女が個室で客の手足をもんだりする「JK(女子高生)リフレ」と呼ばれる店で、客の注文に応じて女子高生が客の体に触り、プロレス技をかけるサービスを宣伝していた。一番人気は首4の字固めで、5秒間技をかけて2千円。2番は腕ひしぎ逆十字、3番は三角絞めだったという。

 同店は13年5月にオープンし、これまで約1500万円の売り上げがあったという。16〜18歳の20人が同店で働き、月30万円稼ぐ少女もいた。ネットのホームページでは「違法行為もございません」「新1年生応援キャンペーン」などと称し新1年生の女子高生を従業員として募集していた。

以前、もと全日本女子プロレスのグリズリー岩本が、引退後は女王様に転身して格闘プレイを売り物にしていると報じられて、心あるプロレスファンをおおいに嘆かせたことがありましたが、こちらは素人に見よう見まねの技をやらせているんでしょうから、危険度では元プロのグリズリー岩本より高いですね。プロレスってそんなイージーに扱っていいもんじゃないんですけどね。



でも、この報道だと「危険有害業務の就業制限」という名目で摘発してますから、てっきりプロレスが危険な業務として青少年の就業に適さないと断じられたように感じられますね。それじゃあ船木さんとかどうするんだよ。

船木誠勝は15歳11ヶ月でデビューしている。ちなみに、デビューと前後して「下半身もデビューしなくちゃだめだ」と先輩のドン荒川ソープランドへ連れていかれた、という違法行為もさりげなく告白している)


労働基準法の第62条には、危険有害業務の就業制限に関する規定があります。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO049.html

(危険有害業務の就業制限)
第六十二条  使用者は、満十八才に満たない者に、運転中の機械若しくは動力伝導装置の危険な部分の掃除、注油、検査若しくは修繕をさせ、運転中の機械若しくは動力伝導装置にベルト若しくはロープの取付け若しくは取りはずしをさせ、動力によるクレーンの運転をさせ、その他厚生労働省令で定める危険な業務に就かせ、又は厚生労働省令で定める重量物を取り扱う業務に就かせてはならない。
○2  使用者は、満十八才に満たない者を、毒劇薬、毒劇物その他有害な原料若しくは材料又は爆発性、発火性若しくは引火性の原料若しくは材料を取り扱う業務、著しくじんあい若しくは粉末を飛散し、若しくは有害ガス若しくは有害放射線を発散する場所又は高温若しくは高圧の場所における業務その他安全、衛生又は福祉に有害な場所における業務に就かせてはならない。
○3  前項に規定する業務の範囲は、厚生労働省令で定める。

ここには「プロレス禁止」という規定はありません。んで、厚生労働省令で定められた「前項に規定する業務の範囲」というのが、


http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29F04101000013.html
ここに記されています。工場や工事現場に関する規定がけっこう細かく決まっていて、46項目まであるのですが、その中に

四十五  特殊の遊興的接客業における業務

この項目がカギですね。プロレスは禁止じゃなくても、遊興的接客業はこれで禁じることができる、というわけです。


これでプロレスリフレは禁じられましたから、次は何が出てくるんでしょう。


今回摘発されたお店では、腕ひしぎ十字固めや三角絞めが人気だったそうですから、JK柔道道ってのはどうですかね。

女子高生の師範が、寝技をかけてくれるの。抑え込みは特別料金で、30秒1万円とかね。




なお、柔道の指導者については、全柔連が公認柔道指導者資格制度というものを導入しているのですが、全柔連公式サイトには「※平成26年1月現在、昨今の指導者をとりまく状況を考慮し」資格の見直しを行っているという記述があるあたりは非常に味わい深い。

やりきる

やりきる

女子のための柔道の教科書

女子のための柔道の教科書