ロシアン酔拳

毎週水曜、23時15分からテレビ朝日系で放送されている『マツコ&有吉の怒り新党』。毒舌で知られる2人の鋭い舌鋒もさることながら、マニアックすぎる着眼点の「新・三大○○」も好評。


マツコ&有吉の怒り新党 新・3大〇〇調査会の歴史 - NAVER まとめ マツコ&有吉の怒り新党 新・3大〇〇調査会の歴史 - NAVER まとめ
『警視−K』や『炎の犬』といったドラマ、『ロボット刑事』『バトルホーク』などの特撮、デイリースポーツの一面見出しなどスポーツネタ、いずれも絶妙なチョイスで楽しめます。そして今週のネタは――


http://www.tv-asahi.co.jp/ikari/


◆『新・3大○○』はサンボの達人!
彼の"カラータイマー"を紹介!
どうぞお楽しみに!


カラータイマーのあるサンボの達人……ッ!?

こりゃ、我らがアンドレイ・コピィロフおじさんに違いないじゃねえか!
リングス世代にはたまらん!



……アンドレイ・コピィロフといってももう最近の若い人には通じないかもしれませんが、1990年代、前田日明が率いるリングスに参戦して、その卓越した技とナチュラルなパワー、そして素朴なルックスで一世を風靡したプロレスラー・格闘家であります。
とくに、盟友ヴォルク・ハンと繰り広げたトリッキーなテクニック合戦は、日本のファンに寝技の面白さ、バリエーションの豊かさを知らしめたものでした。


1994年の試合。これが当時としては最高レベルのプロレスだったと思うし、いま見ても充分に面白い。


1999年には、リングスは前田日明の引退により格闘プロレスからリアル格闘技にシフトします。そこでも強さを発揮したのがコピィロフで、プロレス界にとっては外敵だった柔術勢を招聘したKoKトーナメントでも、柔術ヘビー級チャンピオンを16秒で秒殺してファンをおおいに沸かせたものでした。

2回戦でも超怖い黒人を8秒で秒殺。

2試合で24秒という試合時間に、実況の高柳謙一アナウンサーが「単価が高い!」と叫んでいたのが印象的です。



ところが、コピィロフには「3分でスタミナが切れる」という致命的な欠点がありました。
息の上がったコピィロフが、フラフラしながら繰り出すパンチやキックはいつも観客の失笑を買い、「コピィロフ酔拳と揶揄されていたものです。このトーナメントでも、3回戦でまだ日本では無名に近かったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦したコピィロフでしたが、第1ラウンド(5分間)はパワーで圧倒したものの、インターバルでは完全な疲労困憊状態を露呈し、高柳アナから「あれぇ?」と言われてしまいました。

第2ラウンドではまったく何もできなかったコピィロフ。もちろん判定負けを喫したのですが、ファンは「まぁコピィロフだから」と納得したのでありました。


そんな、ファンに愛されたコピィロフおじさんが紹介されるとあっては、これは注目せざるを得ない。この「あれぇ?」が出てくるかどうかも期待したいところです。
9月4日は、23時15分からテレビ朝日系で『怒り新党』を必見!