貞子vs渡辺くん

ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

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映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、この邦題には問題があると言われています。原題は "The Lord of the Rings" であり、 "Lord of the Ring" ではありません。ストーリー上、フロドが破壊しようとしていた指輪は、世界に20個ある「力の指輪」を統べて支配する存在であり、その指輪の物語だから "Lord of the Rings" が正しく、"Lord of the Ring" だったら指輪を作った冥王サウロンの物語ということになってしまうわけです。


とはいえ、語呂の良さからいえば『リング』のほうが言いやすいでしょう。もっとも大きな問題としては、日本語で『ロード・オブ・ザ・リングス』というと、「リングス」の支配者、つまり前田日明のことになってしまうわけですよ。

KAMINOGE vol.33

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ジャーマン・メタルの大御所ハロウィンが1994年にリリースした『マスター・オブ・ザ・リングス』はメタラーがいまでも愛する名盤ですが、これも発売当時はちょうどリングスが隆盛を誇っていたため、タイトルから前田を連想したメタラーも少なくなかったものです。

マスター・オブ・ザ・リングス

マスター・オブ・ザ・リングス


で。



12月には『貞子vs伽椰子』のソフトが発売されるわけですが、アメリカでは『ザ・リング』シリーズの新作が、来年公開予定になっています。



呪いのビデオではなく動画を見ると7日後に死ぬ映画「ザ・リング」シリーズ最新作「RINGS(リングス)」予告編 - GIGAZINE 呪いのビデオではなく動画を見ると7日後に死ぬ映画「ザ・リング」シリーズ最新作「RINGS(リングス)」予告編 - GIGAZINE
この記事が出た時点では今年の10月公開予定でしたが、現時点では2017年2月まで延期されているもよう。日本公開予定の有無についてはいまのところ不明ですが、公開されるとしたら邦題が気になるところです。そして、もし原題どおりの『リングス』で公開されるとしたら、配給会社の人にはぜひ前田日明トークショーをやってほしい。最低でも、吹き替えに古田信幸を起用するぐらいの気遣いはあってもいいんじゃないですかね!


プロレス界に名リングアナはたくさんいたけど、やっぱり古田信幸がオレのオールタイムナンバーワンだな!



なお、『リングス』は世界向けに新しいポスターも公開しています。


http://lrmonline.com/news/samara-is-trying-to-reach-you-in-this-international-poster-for-rings



グッと腰を落としてこちらに襲い掛かろうとする貞子ことサマラ。この姿勢は「スパイダーマンみたいでかっこいい」と評判ですが、キャッチコピーの「EVIL IS REBORN」というのも、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのEVILこと渡辺高章くんがマイクを持って言いそうなフレーズだと思いました。EVILは、リング内でのファイトはすごくよくなってきてるんだけど、あの「This is EVIL!」というフレーズの可笑しさだけはもっとどうにかならんのか、と思わされるんですよねえ。本格的な怪奇派悪役レスラーとして活躍してる人にこんなこと言うのはアレなんだけど、どこから見ても、とっても真面目にやってるいい子にしか見えないんですよあのEVILってやつは。