あんなにおいしい飲み物はないよな

吉田豪の『喋る!!　道場破り　プロレスラーガチンコインタビュー集』を読んだッス。

吉田豪の喋る!!道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集

いやぁ、むちゃくちゃ面白かったッスね。悪い方の鈴木健が、孫もいるのに「娘は自分の子じゃないかもしれない」とか言い出したり、はっちゃけ過ぎてるのが最高。
鈴木健はじめ、だいたいの人は屈託なくぶっちゃけ話をしてくれているのですが、ただ一人だけ、安生洋二がまったく生気のない受け答えに終始しているのがショッキングです。

OHTACO

UWFインター時代の２００％キャラや、ゴールデン・カップス時代のお笑いキャラも「あれは演じていただけ」と切って捨てて、ぜんぶ宮戸優光と悪い方の鈴木健のせいにしています。富沢美智恵とCDを出したことなんて、完全に忘却の彼方のようです。前田日明との抗争についても言葉を濁すだけで、ほとんど何も言っていないに等しい。一時期は芸能プロダクションの社長をやっていましたが、今はそれも辞めて、何をしているのかという質問にもまったく答えようとしません。世捨て人みたいで、「この人、死ぬんじゃねえか」という危機感すら生まれてきます。

一番若い船木誠勝と鈴木みのるももう４０代半ばになり、ほとんどの人は、過去のトラブルは忘れてまた懐かしい仲間と会いたいという気持ちになっているようですが、安生と、インタビューを受けなかった高田延彦と長州力だけは、まだダメなようですね。

覚悟の言葉 ~悩める奴らよでてこいや! ~ (ワニブックスPLUS新書)

高田は、昨年に出た本の中で「親友はいない。いると思った時期もあったが、裏切られた」というようなことを書いているそうです。

完全に山ちゃんをDISってますね。

山崎一夫流自分でできる整体術

ファンの間では絶大な人望を持つ山崎一夫も、業界では必ずしも評判が芳しいとはいえないようで。アクの強い人が慕われるプ業界では、普通の人に近い山ちゃんは人望が集まらないみたいですね。

あと、ドン荒川がヤクザとの交際をシレっと告白しているあたりもなかなか味わい深い。今日び、ヤバイだろそれ。

仁義なき戦い 代理戦争 [Blu-ray]

とにかく、90年代を過ごしたプロレスファンなら必読の本であります。マサ斎藤のカルピス伝説も読めます。

カルピス <希釈用> Lパック 1.0L

「原液で飲んでいる」という伝説もありましたが、さすがにこれは事実ではないとのこと。つうか誰も本気にはしてなかったよね。