観て落ち込んだ映画の話

はてなで「厭な映画」まとめが流行ってるみたいだけど。


後味最悪、、、 観て、落ち込む映画BEST10 - ウーパールーパーの感想文 後味最悪、、、 観て、落ち込む映画BEST10 - ウーパールーパーの感想文
「マーターズ」を観ずして鬱映画を語ることなかれ - Hagex-day info 「マーターズ」を観ずして鬱映画を語ることなかれ - Hagex-day info
後味が悪い鬱映画の伝統「監禁映画」のすゝめ - あざなえるなわのごとし 後味が悪い鬱映画の伝統「監禁映画」のすゝめ - あざなえるなわのごとし
2chまとめにまとまるような作品ばかりのオススメ映画まとめに価値はない! 2chまとめにまとまるような作品ばかりのオススメ映画まとめに価値はない!


こりゃ波が来てるよナマニクさん!

別冊映画秘宝 厭な映画 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

別冊映画秘宝 厭な映画 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)


ちなみに、オレがいままで観た映画でいちばんツラかったのは、10年ぐらい前に桜井薬局セントラルホールの覆面上映で観た、舟木一夫の歌を松山善三監督で映画化した作品(昔はそういう映画がよくあったのだ)『その人は昔』です。

その人は昔 [VHS]

その人は昔 [VHS]

  • 映画「その人は昔」 予告編 主演:舟木一夫 内藤洋子


仙台の映画ファンなら知ってると思うけど、仙台市中心部で唯一の映画館となったセントラルホールでは、たまに特別レイトショーで「覆面上映」ってのをやってたんです。行ってみるまで何がかかるかわからないという企画で、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』とか『徳川いれずみ師 責め地獄』とか『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』とか『徳川セックス禁止令 色情大名』とか『エロ将軍と二十一人の愛妾』とか(なんか東映ばっかりだな)、あと『野良猫ロック セックスハンター』とかそういうカッ飛んだ番組をかけてたんですけど、その回は、ウキウキして出かけたら「北海道から駆け落ちして上京した純朴な男女(舟木一夫と内藤洋子)が、汚染された都会の環境と冷たい人情に荒んでゆき、そのうちに女は別の男に弄ばれて入水自殺する」という、とにかく地味でカタルシスのかけらもないとってもビターな映画でした。序盤でふたりが馬に乗るあたりしか楽しい場面がなく、「オレはもっと人を喰ったような映画が観たくて来たのに、なんでこんな辛気臭い映画を観なアカンのや」という気持ちを最後まで抑えることができませんでした。こういうシャシンもぶち込んでくるあたり、あそこの支配人は客を甘やかさねえなぁ。


いや、決してダメな映画とかつまらない映画ということではないですよ。ただ、オレが観るための映画ではなかった、ということです。


観ながら「なんてダメな映画だ」といちばん強く思ったのは、オラフ・イッテンバッハの『新ゾンビ』ですかね。

Premutos: Lord of Living Dead [VHS] [Import]

Premutos: Lord of Living Dead [VHS] [Import]

なんか知らんけど太古の邪神が復活して、死体をどんどん甦らせてゾンビがいっぱい出てくるんだけど、とにかく演出がモタモタしてて、主人公のお父さん(だったと思うけど記憶がさだかでない)がせっかくチェーンソーを持ち出すのに、きったねえ小屋の中でチャチい人形をじゅびじゅび切ってるだけで、全っ然アクションが盛り上がんねえの。ホンットつまんなかったなぁ。でもDVDが出たら買うかもしんない。そういう微妙な男心もあるんです。