白い戦場

本日は、仙台市泉区の八文字屋書店で開催された角川春樹サイン会に行ってまいりました。


14時開始とのことで5分ほど前にお店に行ってみたら、すでにかなりの長蛇の列で、サイン会ももう始まっています。聞けば、春樹社長が早く到着したため早めに開始したのだそうです。さすがにアッパー系です。


30分ほど並んで、ぼくもサインをいただきました。遠目には痩せたおじいちゃんにしか見えませんでしたが、間近で見ると凄まじいオーラを放っていて、その威圧感に一言も話すことができませんでした。


今回サインをいただいた本は、震災句集『白い戦場』。

白い戦場―震災句集

白い戦場―震災句集

今回の東日本大震災を「天災」と「人災」が引き起こした戦後最大の出来事と位置づけ、東日本の被災地を敗戦直後の日本に、福島第一原発の事故を広島・長崎の原爆に直結させて考えており、今、日本の詩歌は改めて「何を、どう詠む」べきがが問われている、という意欲的な句集です。震災直後、被災者が雪の振る中で食料の調達に苦労したことに始まり、悲しみの底から詩歌が立ち上がってくるまでを詠んだ、非常に力強い句集でした。



そんな中にも、句の補足として「地球の文明は七度滅ぶ」という文言を入れてくるあたりは、さすがに角川春樹健在なり、という貫禄をしめしていました。