切羽へ
- 作者: 井上荒野
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10/28
- メディア: ペーパーバック
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井上先生といえば、原一男監督の『全身小説家』で映画ファンにもよく知られる、井上光晴先生のご息女にあたります。
SALE OFF!新品北米版DVD!【全身小説家】 <原一男監督作>
- ジャンル: CD・DVD・楽器 > DVD > 邦画 > ドキュメンタリー
- ショップ: RGB DVD STORE/SPORTS&CULTURE
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- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
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そんな荒野先生が成長してデビューされると、子どものころ自宅に来ていた編集者さんたちから、今度は自分が仕事を依頼されるようになりました。常々「自分はドストエフスキーの次に文章が上手い」と公言されていた光晴先生の娘として、「父のように書かなくては」というプレッシャーはかなり大きかったようで、デビュー作から十年、ほとんど書けない期間がありました。お父様が亡くなってから、ようやく少し自由になれた気がする、とのこと。また、お父様の死が、生と死について考えるひとつのきっかけにもなり、作品にもその影響が出たそうです。
荒野先生の作品には、不誠実な男がたくさん出てきます。読者から「こんなひどい男、実際にいるはずない」と言われることもあるそうですが、荒野先生は一言「いたもん」とおっしゃっていました。やはり実体験は強いですね。
ちなみに、来月の講師は白石一文先生。奇しくも、二ヶ月続けて二世作家の登壇とあいなります。
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上 (100周年書き下ろし)
- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/27
- メディア: 単行本
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