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ナチ犯罪人を追う―S・ヴィーゼンタール回顧録

ナチ犯罪人を追う―S・ヴィーゼンタール回顧録

氣志團ナチスの扮装でテレビに出て、ユダヤ人団体から抗議されているとのこと。


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110301/amr11030107050001-n1.htm

ナチ制服姿でTV出演の「氣志團」に謝罪要求 ユダヤ人団体「文明国で許されない」

 ユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は2月28日、日本の人気バンド「氣志團」がテレビ番組でナチス親衛隊(SS)の制服のような衣装を着ていたのは、ホロコーストユダヤ人大量虐殺)の被害者らユダヤ人の感情を踏みにじるものだとして謝罪するよう求めた。

 抗議声明によると、氣志團が出演したのは2月23日放送のMTVジャパンの番組で、今後はナチスを想起させるような衣装を着ることをやめるよう求めた。「日本以外の文明国家では許容されないことだ」として、放送したMTVジャパンなどに対しても分別を持つべきだと指摘した。

 同センターは、反ユダヤや人種差別的な活動を監視している。1995年には日本の大手出版社の月刊誌が掲載した「ナチ『ガス室』はなかった」とする記事に抗議、同誌は廃刊となった。

文藝春秋の「マルコポーロ」が廃刊になったのは、抗議そのものよりも広告企業への圧力が決定打だったようですが、そのやり方が言論の自由を脅かすものだという意見は当時から根強くありました。表現が人を傷つけるものだったなら抗議はあってしかるべきですが、表現者がそれに全面的に屈するべきだとも思いません。ドイツでは、フィクションや兵器の模型でもハーケンクロイツを描くことが法律で禁じられていますが、それはあくまでドイツの問題であって、日本も同じようにするべきだとは思いませんね。


で、氣志團が実際に着ていた衣装はこちら。


http://www.japanprobe.com/2011/03/01/jewish-group-protests-ss-like-uniforms-of-japanese-rock-band/


まぁたしかにSS軍装ふうです。


氣志團はヤンキーファッションを見てもわかるように、キッチュでドメスティックな邦楽ロックのイメージで活動しているグループですので、このナチ軍装も、ジュリーが”サムライ”でやってた退廃的なイメージへのオマージュなんでしょうね。


これはわりと新しい映像ですね。ジュリーのハーケンクロイツも、抗議を受けて一時期封印されていましたが、いつの間にか解禁されていたようです。ジュリーもSWCに抗議されないといいですね。


ところでSWCの人たちが、コレを見たらどう思うんでしょうか。

  • Starfish hitler 01 (Kamen Rider X)

  • Starfish hitler 02 (Kamen Rider X)



うちのブログでヒトデヒットラーを取り上げるのも、もう何度目になるでしょうか。

仮面ライダー Vol.5 (OFFICIAL FILE MAGAZINE)

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あと、梅宮辰夫の『不良番長』シリーズも、辰兄ィ率いるカポネ団はなぜかナチス風の制服を着ていたものでした。

  • 梅宮辰夫 ダイナマイトロック


カッコ良さという点では、ジュリーとはだいぶ違いますね。


カポネといえば、ヒトデヒットラーの同僚でアリカポネという怪人もいたものですが、こちらはヒトデヒットラーほどの人気を獲得していないのが残念なところです。

カポネ 上 (角川文庫)

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