巌頭之感
仙台市に住む男性が、自殺する様子をUstreamで中継していたというので話題になっています。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101110/crm1011100301008-n1.htm
動画サイトで自殺中継 9日早朝に実行 掲示板であおる書き込みも
9日午前8時半ごろ、仙台市青葉区内のアパートで、この部屋に住む金融機関職員の男性(24)が首をつって死亡しているのを宮城県警の警察官が発見した。男性は動画サイトの生中継で自殺予告を行い、実際に同日午前5時半ごろに首をつっている映像が流されたことから視聴者が通報。県警は現場の状況などから自殺とみて詳しい経緯を調べている。
映像が流されたのは、動画サイト「ユーストリーム」。男性とみられる動画の生中継は7日夜から始まり、自殺予告や人生観を語るなどしていたが、8日早朝に一度、途切れた。9日未明に中継が再開され、午前5時半ごろには部屋の外で、物干しざおにひもをかけて首をつったまま動かなくなったとされる。
また、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」には4日未明に男性とみられる書き込みがあり、7日に自殺するほか、勤務先の実名を挙げて職場での苦労話や現在は休職中であることなどを告白。動画中継中は2ちゃんねるでも自殺予告の真偽で議論が紛糾し、一部には自殺をあおるような書き込みもあった。
ユーストリームの国内運営会社「ユーストリーム・アジア」(東京都中央区)には9日午前6時ごろから視聴者の通報が相次ぎ、6時24分に配信を停止した。
捜査関係者によると、男性はひとり暮らしで、遺書は見つかっていない。
これ、きのうから話題になってたんですが、ガチでしかも仙台の話だったんですねぇ。釣りかと思ったら吊りだったという。自殺実況なんてホラー小説か映画の話かと思ってましたが、現実もここまで来たのかと。
自殺というのは、一例が話題になると、その手口が流行することがあります。
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また、昭和8年には女学生の死をきっかけにして三原山への身投げが流行し、一年で1000人ちかくがここで亡くなったといわれています。
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1986年には岡田有希子の死によって飛び降り自殺が流行し、1998年にはHIDEの死の影響で首吊り自殺が増加したこともありました。これらの現象は、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』によってピストル自殺が流行した故事にちなんで「ウェルテル効果」と呼ばれています。
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これからは中継自殺が流行するのかと思うと、ホラー映画作家もその上を行く創作をしなければいけないわけで、大変だなぁと思わされるのでありました。
ちなみに、上の事件と同じ仙台北警察署管内では、今日も、生まれたばかりのわが子を抱えた母親が飛び降り自殺をしています。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101110/crm1011101831040-n1.htm
年間に3万人あまりが自ら死を選ぶという現代の日本ですが、こうして身近なところでも起こっているという事実を突きつけられると、やはり暗澹たる気持ちになるものですねぇ。