先生を自殺させる会

実際にあった事件をモデルにした映画『先生を流産させる会』は公開前にすでに大きな物議をかもしましたが、現実の事件はさらに先をいっているようです。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120409-OYT1T00047.htm

生徒が給食に薬、残業150時間…自殺は公務外

 宮城県登米市立中田中学校で2008年、大泉博史教諭(当時43歳)が校舎から飛び降り自殺したのは公務中の災害だとして、大泉さんの妻・淳子さん(47)は5日、地方公務員災害補償基金支部が公務外とした決定について、同支部審査会に不服を申し立てた。


 県教組などによると、大泉教諭は06年に同校に赴任。月に150時間を超える時間外労働を強いられ、生徒からは給食に睡眠薬を入れられるなどのいやがらせを受けていたという。08年2月7日、授業で暴れた生徒を指導中に校舎3階から飛び降り、死亡した。


 淳子さんは09年、公務災害認定を申請したが、同支部は今年2月、自殺は公務外での災害とした。


 申し立て後、記者会見を開いた淳子さんは「人の命の大きさを重く受け止めてほしい」と訴えた。


(2012年4月9日08時48分 読売新聞)

先生の給食に睡眠薬を入れる、なんてのは高橋留美子の漫画でもありえないような話ですね。なんで中学生が睡眠薬とか持ってるんだよ。それいやがらせのレベルじゃないよ。


生徒たちのいじめも、過労死レベルの労働環境もすごいですが、授業で暴れた生徒を指導中に飛び降りたのが公務外だ、という決定も意味がわからない。災害補償基金というところは、申請を却下するごとにポイントがついて出世できる仕組みにでもなってるんですかね? というかそもそも、指導中に飛び降りるというのも不自然です。実は生徒が突き落としたのを学校ぐるみで隠ぺいしてるんじゃないか、などと疑惑は尽きません。なんともキナ臭い事件であります。


ちなみに登米市中田町は石ノ森章太郎の出身地で、石巻市の「石ノ森萬画館」は津波の被害から復旧していませんが、中田町にある「石ノ森章太郎ふるさと記念館」は元気で営業しております。

オトナな石ノ森 (TOKUMA FAVORITE COMICS)

オトナな石ノ森 (TOKUMA FAVORITE COMICS)

普段はちょっと影の薄い「ふるさと記念館」ですが今は頑張っていて、今週から『聖闘士星矢Ω』の特別企画展をやっています。

石ノ森章太郎車田正美に何の関係があるのか、と言われたらなんとも答えられませんけど。