無頼平野

二週連続で行われた、桜井薬局セントラルホールの覆面上映を観たッス。


今週は、石井輝男監督の1995年作品『無頼平野』でした。

無頼平野-昭和侠客外伝- [DVD]

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つげ忠男の原作を、加勢大周佐野史郎主演で映画化したもの。原作は読んだことないんですが、映画の方は完全な石井輝男ワールドになっていました。やくざじゃなくギャング(ストライプのスーツにソフト帽)が暗黒街を牛耳っているという世界観は、70年代以降の邦画(とくに東映実録路線)に慣れた人間にとっては、石井作品でしか触れられないので、新鮮に感じます。


まぁ、ギャングの親玉は南原宏治で、対立する流れの無頼者は吉田輝雄なんですけどね。要するにいつもの石井輝男です。


例によって、原作からいくつものエピソードを取り入れて構成しているのでストーリーはとっちらかっていますが(金山一彦が死ぬところとか本筋にぜんぜん関係ない)、まぁそういうのを気にするような映画じゃないですね。


大槻ケンヂとかあがた森魚とか杉作J太郎とか、カメオ出演している人が無駄に豪華なのも見どころの一つです。

男の花道 (ちくま文庫)

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今回のお客がいちばんウケてたのも、オーケン登場の瞬間でしたしね。本筋には本当にまったく何の関係もないのに。
オーケンの、私は変な映画を観た!! 2

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