Incarnated Solvent Abuse
千葉市で、こんなニュースが。
http://www.asahi.com/national/update/0730/TKY200907300339.html
不明の社長「薬品で溶かした」 遺棄容疑者が供述
千葉市若葉区のパチンコ景品会社長高畑修さん(58)が5月から行方不明になっている事件で、千葉東署捜査本部は30日、同市緑区平山町の山林の土中から、入れ歯の金属部分がみつかり、高畑さんの歯の治療記録と一致したと発表した。強盗致死と死体遺棄容疑で逮捕したタクシー運転手吉川博司容疑者(59)=同市若葉区高品町=と、韓国籍の自営業金永洙(キム・ヨンス)容疑者(46)=東京都葛飾区西新小岩5丁目=の供述に基づいて捜索した。
捜査本部の発表によると、両容疑者は「高畑さんの遺体を容器に入れて100リットルほどの薬品に漬け、溶かして捨てた」と供述している。入れ歯の一部が見つかった山林に近い畑からは、薬品を入れていたとみられる容器も見つかったという。
す、すげえ。薬品って硫酸でしょうかね、やっぱり。
- CARCASS:硫酸どろどろなんでも溶かす
[rakuten:book:13047444:detail]
死体を硫酸で溶かした事件としては、イギリスのジョン・ジョージ・ヘイグが有名です。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/murder/text/haigh.html
1949年に逮捕されたヘイグは、9人の被害者を言葉巧みに自宅へ誘いこんでは殺害し、遺体を硫酸で溶かしていました。本人は完全犯罪を確信していましたが、溶液を下水や海に流すことをせず自宅の庭に遺棄していたため、溶け残った胆石や義歯が証拠となって死刑になりました。
彼の犯行は、金目のものを奪うための営利目的でしたが、「被害者の血を飲んだ」という供述のため、吸血鬼事件としても話題になりました。
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わが国でも、昭和31年に東京都足立区千住緑町の日本皮革株式会社(現:株式会社ニッピ)で、技師が同僚と口論をした末にハンマーで撲殺、遺体を硫酸で溶かすという事件が発生しています。
このときは、容器として使った樽が濃硫酸に耐えられないため、重クロム酸ソーダ液を調合して硫酸の濃度を下げるという理系らしい工作をしています。でもそのため、頭蓋骨や足の裏の皮膚の一部などが溶けきれずに残ったそうですけどね。
また、硫酸は少年マンガにおいて「なんでも溶かす」という便利アイテムとしてよく登場し、『魁!!男塾』では「硫酸の入ったコップを頭にのせて座禅」「硫硝酸を満たしたプールの上にかけたハシゴや、浮かべられた足場の上で戦う」「硫酸のシャボン玉を武器として吹き付ける」「極硫酸入り水時計(3分ごとに反転させないと底が抜ける)を人質の頭上に設置して戦う」「濃硫酸を満たしたプールの上に氷の大樹を浮かべ、その上で戦う」などなど多用されていました。
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そういえば、宮城県の石巻地方には「ラーメン王水」というチェーン店があるのですが、なんだか酸っぱそうなので行ったことはありません。
http://r.tabelog.com/miyagi/A0404/A040403/4008315/
けっこう評判は悪くないんですけどね。