文学賞にもいろいろある
まずはお祝いをひとつ。
http://konomys.jp/07kono/index.html
ぼくの知人である柚月裕子さんが、今年度の「このミステリーがすごい!大賞」を受賞されました。
http://yamagata-np.jp/news/200809/24/kj_2008092400388.php
おめでとうございます!
で、世間には変わった文学賞もあるものでして。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20080925ddm041040125000c.html
同じ日に発表された文学賞でも、エライ違いがあるもんですね。
んで、受賞作品『あたし彼女』はこちらで読めます。
http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001
パソコンからだと読みづらそうだったので、携帯を使って、頑張って、そりゃもう頑張って、歯を食いしばって読んだんですが、全九章のうち第三章まで読んだところで充電が切れたので、ぼくの忍耐も切れました。はてブを見るかぎりでは意外と好評で、「泣いた」とか言ってる人もいるんですが、そういう人は、ぼくとは脳のつくりも食べてるものも吸ってる空気の成分も肉体を構成している物質も何もかもが全く違うんだと思います。
ラストから逆算して、各章アタマと末尾を読むという裏技で内容を把握した限りでは、ツンデレ女と引きずり男のラブストーリーで、例によって妊娠して流産して真実の愛に目覚めてシャンシャン、みたいな新味のないお話ではありますが、なにしろ文体が特異で斬新、といっていいのかどうか。
アタシ
アキ
歳?
23
まぁ今年で24
彼氏?
まぁ
当たり前に
いる
てか
いない訳ないじゃん
みたいな
彼氏は
普通
てか
アタシが付き合って
あげてる
みたいな
こんな調子でずーっと続いてきます。この文体、テンプレ化がはやるだろうなーと思ってたらもうあちこちで改変されてますね。
『あたし彼女』風吉野家コピペ - 湯=気/日+記
(↑とくにこれが秀逸。)
ぼくも挑戦してみます。
オレ
仕事?
貿易商
まぁ輸入雑貨屋
注文?
まぁ当たり前に
煮込み雑煮
てか
来月からなんじゃん
みたいな
結局
腹にたまるものがない
てか
出鼻をくじかれて
がーんだな
みたいな
俺
伊達邦彦
拳銃?
ウッズマン
自分の
ほかに
頼りになる
ものって
武器と
お金しか
なくない?
てか
金で
買えないものに
ろくなもの
ないし
みたいな
相棒は
真田
でも
もう用無し
てか
ふつうに
寝てるし
みたいな
ほら
空きそうだぞ
股の間が
いいのか
いいのか
いくぞ
一瞬でも
隙ができたら
おれは
遠慮なんて
しないからな
ほら
文七は
右足で
蹴りを入れた
葵文吾の
股間に
真下から
やや
斜め上に
入った
「げむっ!」
文吾が
声をあげて
呻いた
「げむむむむむむ―」
下腹部を
押さえる
どうだ
葵文吾!
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最後のは、あんまり変えてないんですけどね。