幻想文学四十年
仙台文学館で、東雅夫先生の「編集者講座”アンソロジストの仕事術”」を受けてまいりました。
- 作者: 東雅夫
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2008/08/10
- メディア: 単行本
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そもそも「Anthology」という言葉の語源は、ギリシア語のanthos(花)+legein(摘む)だといいますから、元々すごく典雅なものだったんですね。
で、東先生がアンソロジストの道に進むきっかけになったのが、小学生〜中学生ぐらいのころに接した三冊のアンソロジーだったそうです。
- 作者: ジョン・コリアー,中村能三,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1969/03/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 澁澤龍彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/07
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- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 1970
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また、幼いころに「少年マガジン」で大伴昌司のグラビアから影響を受けた話とか、高校の同級生だった浅羽通明と同人誌を作った話も聞かせていただきました。
中でもいいエピソードを。
東先生が中学一年のとき、夏休みの自由研究で「怪奇・幻想文学の系譜」という年表を模造紙にまとめて発表しました。
これは、同級生には「ワケがわからん」と不評だったのですが、教師には好評で、「先生の甥がSFを書いてるんだが、会って話してみないか」と持ちかけられたそうです。
で、先生の甥のSF作家というのが平井和正で、恐れ多くて会いに行けなかったというのですが、その後、平井先生のところに本物の犬神明が訪ねてきたことを思うと、複雑なものがありますね。