Screaming for vengeance
増田からネタを拾うのは、後であれこれ文句を言われることが少ないのでラクでいいんですが。
http://anond.hatelabo.jp/20080818225933
男はモテないと、「どうして俺を選んでくれないのか」と怒りを彼氏のいる女にぶつける傾向があるが
女が「どうしてイケメンは私を選ばないのか」と言っているのは聞いたことがない。2chの喪女板とか見てもそういう種のスレがほとんどない。
寧ろ女はモテないと、モテている女に怒りが向かっている。「なんなのあの女」とかはしごたんもそうだったが子持ちの女に怒りをぶつけたり、既婚者に怒りをぶつけたりしている。喪女板では「子持ち女が嫌い」「モテてるぶりっこ女が嫌い」とかの類のスレは結構ある。
浮気をされた時も、男は、自分のパートナーの女に怒りをぶつけるが、女は、浮気相手の女に怒りをぶつける、という。これは上記のことと無関係ではあるまい。
で、増田は「男は女が本当に好きだが、女は女同士の競争で男を道具にしているだけじゃないか」と言うんですが、ぼくがここから思い出したのは、小泉八雲の「破約」でした。
- 作者: 小泉八雲,平川祐弘
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/06/05
- メディア: 文庫
- クリック: 54回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
武士の妻は身体が弱く、若くして亡くなります。
「どうか、わたしの他に後添いをもらわぬと約束してください」
と言い残して。
しかし、一年ほどして夫は新たな妻を迎えます。
そして、夫が当直で家を空けている夜、新妻のもとに前妻の亡霊が現れ、そして新妻は首をねじ切られて殺されるのでした。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: DVD
- クリック: 23回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
んで、この話を聞いた小泉八雲は、「新妻が殺されるのはおかしい。復讐するなら、約束を破った夫にするべきだ」と思うのですが、話してくれた友人は、「それは男の考え方であって、女の感じ方ではない」と言うんですね。
まぁこの話は、男にとって都合のいい女性像を描いているような気がしないでもないんですが、そうなると、殺された後妻の方は誰に復讐すればいいんだろう。相手もすでに死んでるし、怨霊vs怨霊のハイパー・サイキック・バトルが繰り広げられるんでしょうか。あんまりそういう話は聞いたことないですね。怪談というのはいつも生者と死者の話であって、霊同士の戦いを描くのは『うしろの百太郎』ぐらいですし。
- 作者: つのだじろう
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: コミック
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
首をねじ切られたメカゴジラは、ちゃんと逆襲してきましたけど、これはゴジラが生きててこそですからねぇ。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (8件) を見る