アシタ

仙台では、熊谷達也佐伯一麦伊坂幸太郎など地元在住の作家が脚光を浴び、文芸への関心が高まっているといわれています。


そして、このほどまた新たな作家がデビューいたしました。

アシタ (ピュアフル文庫)

アシタ (ピュアフル文庫)

藤堂絆さんによるこの短編集は、2006年にYahoo! Japan文学賞を受賞した表題作「アシタ」を中心に、アンソロジーに収録された短編や、書き下ろしも加えて5編を収録しています。


十代の少年少女を主人公に、青春の焦燥感や清らかな叙情を、キラキラした文章で描いていて、すごく好感の持てる一冊でした。32歳の汚いオッサンにも、まだこういう作品を楽しめる感性が残っていたことが嬉しいッスね。


収録短編はこの五つ。

  • 聡史のいない日
  • 坂道
  • 君と手をつなぐ
  • 雨の土曜日
  • アシタ


表題作「アシタ」では、三人の主人公の揺れる心が、一冊のノートを通じてわずかにつながる姿を描いています。


その一人であるシイナは、十四歳で中学生で女である、という現実から逃れようとして、主婦のまねごとをして家事をしてみたり、32歳の独身男性という設定でブログを書いてみたりしているんですね。


この「男の魂に火をつけろ!」と称するバカブログも、32歳で独身の男が書いていることになっていますが、実は中の人は14歳の女子中学生だ、と言っても、それはゥソだ、って証明できる人ゎ誰もぃなぃんダヨネェ(oゝД・)b


管理人のワッシュと名乗る、ツルツル頭のデブに会ったことのぁる人も何人かぃると思ぅけど、みんなホントにぁのハゲがこのブログを書ぃてるって信じてるのかにゃぁ? (〃 ̄ω ̄)σぁゃιぃ


アテクシの正体はともかく。



作家さんについてこういうことを言うのは不純なことですが、藤堂絆さんは今年大学を卒業する若い女性で、とっても可愛らしい方である、と一言つけ加えておきますね。


ちなみに、ぼくの家のご近所さんでもある、というのは別に気にしなくてもいいか。