二人静

市川崑監督がお亡くなりになりました。

http://cinematoday.jp/page/N0012868

映画監督の市川崑(いちかわこん)が13日午前1時55分、肺炎のため亡くなった。92歳だった。市川監督は去る1月24日、息苦しいと訴え、都内の病院に入院。その後、小康状態が続いていたが本日未明、家族に見守られ亡くなった。告別式は親族のみの密葬となり、後日東宝が主催でお別れの会を開くとのこと。

 市川監督は1936年に『新説カチカチ山』の短編で監督デビューし、映画『 花ひらく 眞知子より』で本格的な長編映画デビューを飾る。映画『ビルマの竪琴』ではヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞の候補にもなった。1976年には人気小説の映画化『犬神家の一族』が大ヒットし、さらになんとその30年後の2006年には90歳で映画『犬神家の一族』を再び石坂浩二の主演で自らリメーク。舞台あいさつにも積極的に出向いていた。

 2006年の映画の日、中央大会では「90歳を超えましたが映画をもう1本撮りたい」と健在ぶりを見せ、翌年には市川監督をリスペクトする岩井俊二監督によって映画『市川崑物語』も製作されるなど、まだまだ現役の監督としての活躍が期待されていた。

日本映画史上もっとも商業的に成功した監督は誰か、という問いに正解を出すのは難しいですが、市川監督の名前を挙げる人も多いと思われます。


その作風は幅広く、文芸作品やアニメ、人形劇や実験映画など多彩でしたが、ぼく的には、なんといっても金田一耕助シリーズでした。

どれを見ても大滝秀治三木のり平小林昭二が出てくる、という旺盛なサービス精神も楽しめました。

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勢い余って、浅見光彦シリーズの『天河伝説殺人事件』にまで、加藤武の警部と小林昭二の署長と大滝秀治の神官を出してしまうあたりも、期待を裏切らないというかなんというか。


でも、浅見光彦の兄である、浅見陽一郎警視監の役に石坂浩二を起用するのはちょっとやりすぎの感がなくもありませんでした。




とにかく、つつしんでご冥福をお祈りします。