ホット・レッグス

さて『プラネット・テラー in グラインドハウス』を観てきたわけですが。

映画『グラインドハウス/プラネット・テラー』ポスター

映画『グラインドハウス/プラネット・テラー』ポスター

タランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス』が手作りな低予算っぽさ*1を出していたのに対し、こちらは特殊メイクもCGも使いまくり、爆破もヘリも飛ばし放題でかなり贅沢な印象を受ける映画でした。


グラインドハウス』を両方観た人は、みなさん”どっちが面白かったか”という意見をお持ちかと思います。

グラインドハウス映画入門 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

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7月11日にロフトプラスワンで行われたファビュラス・バーカー・ボーイズのトークショーでは、町山智浩師父は『プラネット・テラー』、柳下毅一郎叔父貴・高橋ヨシキ所長・三留まゆみ画伯は『デス・プルーフ』、とみごとに分かれておりました。


さてぼくはといえば、やっぱり『プラネット・テラー』だなぁ。


内容のハデさもさることながら、タラとロドの性的フェチの違いですよね。


タランティーノ映画の代表的ディーヴァがユマ・サーマンで、ロドリゲス映画を代表するディーヴァがサルマ・ハエックである、ということを考えてもよくわかると思います*2



デス・プルーフ』の方では、ムチムチしたグラマー美女がいっぱい出てはくるんですけどタラの興味は明らかに下半身に集中していて、それはそれで悪くないんですがオレの好みとはちょっと違うなぁ、と。

これに対し、『プラネット・テラー』では美女たちの上半身にも満遍なく視線が注がれており、ローズ・マッゴーワンの衣装を見てもわかるように露出度も高めで、ぼくみたいなコドモ的嗜好の男にもわかりやすいエロスを提供してくれます。


タランティーノだったら、せっかくの脚を一本機関銃に替えたりなんか絶対しないでしょうからねぇ。


妖人奇人館 (河出文庫)

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フランスの有名なネクロフィリア、ヴィクトル・アルディッソンは、3歳から60歳までの女性の死体を墓場から盗掘し、これに語りかけたり優しく愛撫を加えたりしていました。

女であれば年齢も美醜も問わなかった彼ですが、一度だけ、盗掘した死体をまた捨ててしまったころがあったそうです。


というのも、その死体は片脚だったので、ふくらはぎフェチのアルディッソンにとってはそれがたいそう不満だったのですね。


テーブルの脚や機関銃を義足にして戦うローズ・マッゴーワンの姿を見ていたら、アルディッソンのことを思い出してしまい、これはロバート・ロドリゲスでしかあり得ない演出だな、タランティーノなら絶対やんないだろなぁと思ってしまったのでした。


あと、片脚になったローズ・マッゴーワンがバイクに乗る場面では、「そんな体でバイク乗れんのかよ、ブレーキどうすんだよ?」と、『狂い咲きサンダーロード』に出てくるツッパリの小太郎さんのモノマネをしたくなったのはオレだけじゃないと思います。

トラックまで運転してたんですが、ホントにどうやってアクセル踏んでたのかなぁ。



もひとつ。


マーリー・シェルトン(女医)が、夫に注射された手のしびれが治って注射器ガンを発射する場面がありますね。

指をボキボキっと鳴らすんですが、『必殺仕置人』とかロドは絶対知らないと思うんだけどなぁ。

必殺仕置人 VOL.7 [DVD]

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これもタラが見せたんだろか。



というわけで

グラインドハウス』両方観た方は、どっちが面白かったかコメント書いてってくださると幸いです。

*1:実際にはけっこう金かかってるんだけど

*2:よく見るとユマのおっぱいもけっこう大きいが、彼女の持ち味はそっちではないと思う