炎の虎

ヤングキングアワーズ増刊号を買いました。

今月はアワーズ本誌の方も「超人ロック」が表紙だったので、一瞬どっちがどっちだかわからなくなってしまいます。


二宮ひかる先生の「おもいで」は、三話の集中連載最終回。

ちょっと駆け足な感が否めませんでした。


一話・二話では主人公たちがまだ少年だったせいか、前世の記憶やらオーラの色やらといったファンタスティックな要素が盛り込まれていてちょっと新境地といった感じでしたが、最終話ではそれらも、オトナになった主人公たちのおもいでの一部として取り込まれ、現実的な解決に至っています。



読む前の予想では、もうちょっとファンタスティックな要素が多くなるかと思ってたんですけどね。


ヒロインの里緒は、いないはずのお兄ちゃんの記憶を持っています。

そして、お兄ちゃんの生まれ変わりと称する少年、亮と出会うわけですが。


里緒の記憶からいって、お兄ちゃんが死んだのは少なくとも彼女が三つくらいの時のはずですが、亮は彼女と一歳しか離れていません。
計算が合わないんですね。


なので、「里緒もまた誰かの生まれ変わりである」というオチを予想していたんですけども。

そんな解決にはなりませんでした。



しかしまぁ、この「アワーズプラス」という雑誌は、二宮ひかる以外にも谷川史子犬上すくね石田敦子といったしっとりした女性らしい作家が多く、普段のわたしの読書傾向とはまるで違いますね。

今号は「超人ロック」が表紙だったので幾分買いやすかったですが、谷川史子先生が表紙だったときなんかは、わたしの外見とのギャップの激しさに、妙な恥ずかしさを感じたものでした。


いちおう来号も買う予定ではあるんですけどね。




この雑誌に関して、心配事が一つ。



アワーズ増刊号がこういう女性的な方針の雑誌になったことで、HELLSING外伝 THE DAWN」の続きが載る雑誌が無くなってしまうのではないか、と。



結局ウォルターと少佐たちの間には何があったんだ。


こっちの単行本も早く出してほしいものですね。




最近の漫画界では、古い漫画作品のカラーページなどを復刻した「完全版」の刊行がはやっていますが、少年画報社でも、「超人ロック」の完全版を刊行開始しています。

超人ロック 完全版 (01) 炎の虎 (King Legend)

超人ロック 完全版 (01) 炎の虎 (King Legend)

売れるのかなぁ。