大江戸BL物語
鶴岡市で、自民党の加藤紘一先生のご実家が放火により全焼したとのことです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060815-00000011-yom-soci
現場では割腹して倒れていたおじさんがいたそうで、この人が放火して自殺を図ったのではないか、とみられています。
このおじさんは、東京の右翼団体幹部(65歳)とのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060816-00000004-yom-soci
この件をめぐって、早速いろんな憶測が乱れ飛んでいます。
などなど。
ですが、わたしとしてはちょっと違う説を採りたい。
このおじさん、右翼団体幹部とのことですから、きっと日本の伝統やお宝をとっても大事にする人だと思うんですよ。
えー、江戸時代から伝わる細川血達磨というお話がありまして。
- 作者: 氏家幹人
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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川越藩士大川友右衛門は、浅草観音堂で細川家のお小姓、伊南和馬と知り合い、
「ウホッ!いい男…」
とは言いませんでしたが衆道の契りを結びます。
これが細川家の殿様の知るところとなり、友右衛門は本来なら手討ちになるべきところを、殿様の寛大なお心によって特別に助命されました。
この恩に報いるべく、細川家が火事になった際、友右衛門は危険を顧みずに宝物庫に入り、御家宝(御朱印だったり達磨大師の書だったりする)を救出。しかし脱出不可能を悟り、自ら腹かっさばいて内臓にお宝を突っ込んで守り、殿様への恩返しが出来たという無上の悦びとともに、和馬が希望していた仇討ちを殿様に懇願し、炎に包まれて死んでいくのでした。
…それって守れてるのか?
という疑問はありますが、とにかくこのお話は衆道・忠義・報恩・仇討・切株・炎上と日本人の好む要素がてんこ盛りで、昔から歌舞伎や講談のネタになっています。
ですが、内容の過激さから近年はほとんど上演されない、「幻の芝居」と言われていたのですが、この10月には大阪松竹座で復活上演されるとのこと。
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0610/index.html
主演は市川染五郎に片岡愛之助。
きっと、火災現場で腹かっさばいていた右翼のおじさんも、炎上する加藤家から家宝を持ち出して、それを守るために腹を切って傷口に押し込んでいたんではないかと思います。