親方ぁー、なぜこんなぁー

こんなゲームが出るそうです。

薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-

薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-

光栄から「アンジェリーク」が最初に出たのがもう12年ぐらい前だったでしょうか。当時は「こんなゲーム出したって、買う娘いるのかねぇ」と思ったものでしたが、今はすっかり女性向け市場が確立されているようで、隔世の感にたえません。


でもこういうゲームって何歳ぐらいのひとが買ってるのかなぁ。女子中学生が
「お父さん、ホモゲーム買って」
とおねだりするのは難しいと思うので、やっぱり大人が買ってるんでしょうか。


薔薇族」は、一度復刊したものの結局また廃刊になってしまいましたが、ゲイ=薔薇という連想だけは定着しているようですね。

30年ほど前から、BL好きの女子高生が「薔薇族」の伊藤文学編集長を訪ねることがあったそうです。

でも、ホモとBLは違うというのが現実。


「私はホモのほっそりした美少年と結婚したい」
という女子高生に対し、伊藤編集長は

「そのホモの美少年、相手はたくましい兄貴だったり
中年のデブのおじさんだったりするんだよ」

と諭したそうです。


…たしかに、そんなゲームは売れないでしょう。


ところで。


薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」といいますと、わたしとしてはこちらを思い出してしまいます。

薔薇の木に薔薇の花咲く (1) (扶桑社文庫)

薔薇の木に薔薇の花咲く (1) (扶桑社文庫)

いしかわじゅん先生が、かつて「週刊宝石」に連載していたシュール相撲ギャグ漫画

  • 横綱・鯖の富士が、「ちゅるん」とプリンを飲む。
  • 力士用のどんぶりが上げ底になっていて、それを突き止めた女性記者が消される。
  • 「箱の中身は何でしょう」クイズで、体に油を塗ったり鳥肌を立てたりした力士が箱に入っている。
  • 鯖の川部屋の力士・こけし岳が、親方のワケわかんないイヤガラセ(国技館のトイレを改造して、便器に座ったまま観客の前に出されたりする)に遭い、「親方ぁー、なぜこんなぁー」と悲痛な叫びを上げる。

こういうネタが繰り返され、後半になると「手形のDNAから、歴史上の名力士を復元したリキシックパーク」とか「太れない力士がぜい肉増強剤でドーピング」などのさらにシュールなネタが連発されたものでした。


ゲーム「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」の方でも、ブロークバックされた美少年が
「なぜこんなぁー」
と悲痛な叫びを上げたりするんでしょうか。