スケバン対V3
仙台セントラル劇場の特別レイトショーにて、鈴木則文監督特集第二弾「女番長(スケバン)」観てきたですよ。
女番長・関東小政(杉本美樹)が、流れていった大阪で、地元やくざと抗争するというシンプルな話です。
彼女を助けるのが、チンピラの達夫(宮内洋)、その恋人の学ラン摩耶(池玲子)、達夫の舎弟であるゴキブリの一郎(荒木一郎)。
荒木一郎の、肩の力が抜け切った演技(及びホームベース型のサングラス)は実にいい味を出しています。
で、特撮ファン的にはやはり注目せざるを得ない宮内洋ですが。
今作の役柄は、かつて甲子園を沸かせた球児でしたが、やくざと喧嘩して腕を折られて以来身を持ち崩し、恋人の池玲子(宮内をかばって親分の天津敏を刺した)を組織に売るほどに落ちぶれてしまっています。
そして、組織の命令で関東の大物やくざ(名和宏)を刺殺するのですが、証拠隠滅のために消されそうになります。
大阪・梅田の事務所から、走って逃げていった先が甲子園球場のマウンド上。
生粋の東北人のわたしには、大阪市と西宮市がどれくらい離れているのか実感として知りませんが、電車で30分以上かかる距離を、抜き身の日本刀を持ったV3が走っていっても誰も気付かないような土地だったんでしょうか。
んで、たどりついた甲子園のマウンドで、杉本に助けられて事務所から脱出していた池玲子に、刺されながら激しくディープキスをかまします。
そこを、ファールグラウンド隅から狙っていたスナイパー(ものすごく唐突に現れ、場内爆笑)に撃たれますが、短刀を投げて相討ちに持ち込むのでした(場内さらに爆笑)。
70年代初頭の東映ピンキー・バイオレンスには、宮内洋がちょくちょく登場しています。
ダブルライダーによって改造手術を受ける以前には、こういう生身っぽい部分もあったということでしょうか。
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