ジャイアント台風
本日は、東洋の大巨人ジャイアント馬場の命日であります。
- 作者: ジャイアント馬場
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 2002/11/25
- メディア: 単行本
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馬場といえば、漫画「タイガーマスク」では主人公の良き兄貴分として登場。
アントニオ猪木や上田馬之助らと協力して、富士山麓にある虎の穴を壊滅させるシーンではゴリラとも戦っていましたね。
- 作者: 辻なおき,梶原一騎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/08/08
- メディア: 文庫
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「誰がどう見ても馬場」だったのですが、なぜか誰も気付きません。当時のプロレス界はおおらかだったんですねぇ…ってそれは梶原一騎の脳内プロレス界ですけど。
数年前、新日本プロレスの東京ドーム大会に小川直也が参戦したときのこと。
当時の小川は猪木門下だったので、セコンドとして村上一成とアントニオ猪木がついてきました。
しかし、猪木は何を思ったのか白覆面&柔道着で「謎の白覆面X」として入場。
本人はバレてないと思っていたようですが、誰がどう見ても猪木でした。
実況していた辻よしなりも困って、「謎の白覆面、若干顔が長いという状況だー」と言っていたのが爆笑を誘いました。
「アゴが長い」と言わなかったのはせめてもの良心だったんでしょうか。
それはともかく。
馬場が亡くなったとき、いろんな人が追悼の言葉を述べていました。
そんな中で、胸にグサリと突き刺さったのが徳光康之先生のショート漫画。
居酒屋で、プロレスファンが馬場の死を語り合っている。
「死んだと思うと、やっぱり寂しいよなー」そこに、作者の分身である西等理圧人(にしらりあっと)が乱入し、ラリアートをかます。
「ウソこけ!お前らみんな、馬場のことバカにしてたくせに!」
「馬場のせいでプロレスがバカにされる、と思ってたくせに!」
「馬場なんか早くいなくなればいい、と思ってたくせに!」
…オレだってそう思ってた…
これは胸にグサリときました。
自分もそう思ってましたからね。
こういうことは、世の中にはよくあることではあります。
ブログ界隈にもよくあります。
芸能人やらスポーツ選手やらの慶弔事を、意味もなく「ご冥福をお祈りします」だの「おめでとうございます」だのと心にもないコメントをつけて日記にするのを、本当のファンが見るとどんな気持ちになるか。
興味のないことは書かなくたっていいんですよ。
最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝 (Count.4) (マンダラケ・リベンジ・コミックス)
- 作者: 徳光康之
- 出版社/メーカー: まんだらけ
- 発売日: 2000/02
- メディア: コミック
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もはやプロレスファンとして現役でなくなってしまった作者が、その心情を赤裸々につづる非常に内省的かつ難解な内容を持っています。
「もう自分はプロレスファンでないから、描けない」として、キャラクターたちが消滅していくという展開は衝撃的でした。
「脱オタ」というと、ファッションをキメることが話題になりますが、こんな風に内面的にオタク趣味から離れていくこともあるわけです。
わたしだって、10年前ぐらいには新日のレスラー全員の身長・体重・得意技・生年月日ぐらいは言えたものですが、今となっては誰が新日にいて誰がいないのかもうわかりませんし、興味もなくなってしまいました。ブラック・キャットさんも亡くなったし。
大槻ケンヂも、「自分がプロレスに飽きるなんて考えもしなかった」と言ってました。
人間って、いくら好きなものでも飽きるものなんですねぇ。