山羊の頭のスープ

世間では、例の広島の事件の話題で持ちきりです。
子を持つ親御さんにとっては他人事とは思えないでしょうし、一日も早い解決を願うばかりです。

ですが、このことがまた新たなスケープゴートを作り出すのではないかという危惧もまた拭い去ることができないでいます。

METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE(初回生産版)

テレビゲーム「メタルギア」シリーズでは、初代のMSX2・ファミコン版以来の伝統として「段ボールをかぶって敵の目をやり過ごす」というアクションが採用されています。

新作の開発も進んでいるそうですが、このアクションが自粛されるのではないかと不安になってきました。

魍魎の匣 (講談社ノベルス)

こちらの作品も、かなりヤバイことになると予想されます。

なにしろ、少女がちょめちょめされてほにゃららされた挙句に、小さな匣に入れられて持ち運びされるというシーンがあります。

前作「姑獲鳥の夏」は映画化されましたが、続くこの作品の映像化はかなり危険が予想されるところです。

で、この作品からインスパイヤされたキャラが登場するのがこの漫画。

なぁゲームをやろうじゃないか!! 1 (アフタヌーンKCデラックス)

アフタヌーン編集部のエムカミさんが、木の匣に入って「ほぉ」としか喋らない「匣の中の編集」として登場します。しかし、例によって設定が上滑りしていき、連載後半になるといきなり女装したり、ツインテール美少女に変化して匣から足を生やしてテクテク歩いたり、素面で普通に相撲茶屋でちゃんこ鍋を喰ったりしてました。

桜玉吉先生は、うつ病による休筆と復帰を繰り返し、先月からはペンネームをコミックビーム編集長と同じ「奥村勝彦」に改名してみたり*1と波乱万丈ですが、アフタヌーンには復帰されないのでしょうか。

ダンボールハウスガール [DVD]

この作品にはとくに触れません。

これまで、事件のたびにいろんなものがスケープゴートにされてきました。
M君（大塚英志ふう）が持ってもいなかったビデオ「ギニーピッグ２血肉の華」*2、アニメキャラのフィギュアなんて持ってもいなかった「フィギュア萌え族」、栗山千明の世界進出の先駆けとなった「バトル・ロワイアル」などなど。

バトル・ロワイアル 特別篇 [DVD]

アメリカでも、マリリン・マンソンやスレイヤーが訴えられたり、メタリカファンの少年たちがロクな証拠もなく幼児殺害犯として逮捕されたりもしています。

ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD]

アンチクライスト・スーパースター

ヘル・アウェイツ(紙ジャケット仕様)

フリー・ザ・ウェスト・メンフィス3

いいかげんに、いたましい事件を自分の気に食わないもののせいにする行為の不毛さに気付いて欲しいものです。

アンタらのせいだとは言わないからさ、オレたちのせいにもしないでくれよ。

*1:パーティの席上で「字画が悪い」と言われてキレたため。

*2:観ているとどんよ〜り気持ちよくなってくるダウナー系ドラッグビデオだった。