ぼくの地球を金太守って
一昨日の日記で「豊饒の海」についてちょと触れましたが、「春の雪」が妻夫木聡と竹内結子主演で映画化だそうですな。全然知りませんでしたけど。
サプリメントで一緒に摂りたい成分
はてなダイアリーで言及されてるのを見ると、みなさん完全に「悲恋もの」としてとらえられてますね。まぁ確かに悲恋ものではあるんですが、妻夫木くんが輪廻転生するというシリーズ化はされないんですかねぇ。
2作目では右翼青年、3作目では女装してタイのお姫様になるという(笑)
で、4作目のラストでは年老いた高岡蒼佑が年老いた竹内結子を訪ねていき、妻夫木くんの話をして「誰それ?」と言われるわけですね。そんな人は最初からいなかった、という大ドンデン返し。「シックス・センス」も真っ青。
セカチューのヒットで難病ものという古臭いジャンルが再生したみたいに、この映画のヒットで輪廻転生ものというジャンルが復活したりして。
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「春の雪」に言及してる人たちの日記に話を戻しますと、「映画の予告編を見て、興味を持ちました」という人がけっこういます。
それで原作も読んだ、という人もいるのですが、「作者のプロフィールを見ると、最後は自決したらしい」と書いておられました。
自決したらしい。自決したらしい。自決したらしい。
・・・あぁ昭和は遠くなりにけり。
さてさて。
「豊饒の海」四部作において、三島由紀夫がテーマとして持ち出していたのが「阿頼耶識」*2というもの。
ちょうど、つい先日キーワードとして登録されたところのようです。「聖闘士星矢」用語としてですが。
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本来の意味は、人間の意識の根底にある無意識の源泉みたいなもののようですが、「セブンセンシズのさらに奥」と考えるとなんとなくわかったような気分になる、ジャンプ世代のわたくしでございます。
先ごろAT-Xでのアニメ放送が終了した「あまえないでよっ!!」でも、主人公である逸剛くんの阿頼耶識に上人さまから受け継いだ霊力が眠っていて、おっぱいを見ると覚醒するという設定になっています。
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「豊饒の海」執筆中の三島由紀夫は、唯識説に完全にハマっていて評論家から批判されていたほどだそうです。
澁澤龍彦の家に年賀にきたときは、テーブルの上にあったお皿を両手に持ち、一枚を水平に、もう一枚をその上に垂直に立てて、
「要するに阿頼耶識というのはね、時間軸と空間軸とが、こんなふうにぶっちがいに交叉している原点ではないのかね」
と目をまん丸にして力説し、澁澤氏から、
「三島さん、そりゃアラヤシキではなくて、サラヤシキ(皿屋敷)でしょう」
と言われたそうな。
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