女体拷問人呉田

昔、「ボキャブラ天国」のネタで、「越冬つばめ」の一説”聞き分けのない女です”を”聞き分けのないゴンザレス”と変えるというものがあって、爆笑したのを覚えています。

どういうわけか、日本人にはラテン圏の人名は豪快に、ゲルマン圏の人名は剛毅に、スラブ圏の人名は朴訥に感じられるようです。

ジョボビッチもロドリゲスも女優の名前

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たとえば、「デスペラード」も「フロム・ダスク・ティル・ドーン」も観たことない人であっても、「ロバート・ロドリゲス監督作品」という触れ込みからシリアスなドラマやラブストーリーを想像するのは困難だと思います。

フロム・ダスク・ティル・ドーン [DVD]

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かつてのリングスでは、試合に先駆けてロシアやグルジアの幹部が紹介されるときに、

「リングス・ロシア代表、パコージン・ウラジミール氏」

という古田信幸リングアナの紹介に続き、観客が

「ウラジミール〜!!」

と合唱するというのが定番になっていました。ロシア人の名前はなんとなくユーモラスに聞こえるんですな。

ロシア人の男性名はユーモラスに聞こえますが、女性名はなぜか日本人には可憐な響きを持って聞こえますね。

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

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この小説のヒロインは娼婦ソーニャ。この響きもいいですね。
女帝エカテリーナ 上 改版 中公文庫 B 17-3 BIBLIO

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エカテリーナ二世という人物は可憐とは言い難いかもしれませんが、名前はキレイに聞こえます。


対して、ガギグゲゴの多いゲルマン系はなんとなく剛毅で冷酷そうな感じを与えます。

DUO

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ユーミンの作詞家・作曲家としての名義である呉田軽穂のもとになったグレタ・ガルボにしても、日本人の言語感覚からいうと可憐とか清純とかとは程遠いイメージになりますね。
ガルボ シグネチャー・コレクション(初回限定版) [DVD]

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やっぱり「グレタ」っていうとこっちの方がしっくり来るかなぁ。同じダイアン・ソーンが出演する、女囚拷問シリーズにはDVD化されているものも。
ナチ女収容所~悪魔の生体実験~【字幕版】 [DVD]

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パッケージ裏の解説文をみうらじゅん先生が書いていたりします。