今月の告知

では、5月のイベント告知をここで。

山形小説家(ライター)講座

  • 5月22日(日)13時30分開場、14時〜16時開講
  • 講師:川本三郎(評論家)
川本三郎(かわもと・さぶろう)氏

 1944年東京都出身。東京大学法学部卒。
 週刊誌記者を経て、1977年『朝日のようにさわやかに』で文筆家としてデビュー。
 映画・文芸・都市など幅広いジャンルで活躍し、著作多数。

 1991年には『大正幻影』によりサントリー学芸賞、1997年には『荷風と東京『断腸亭日乗』私註』により読売文学賞・評論・伝記賞、2003年には『林芙美子の昭和』により毎日出版文化賞桑原武夫学芸賞、2012年には『白秋望景』により伊藤整文学賞評論部門を受賞。

 また、2011年には自らの体験をもとにした『マイ・バック・ページ』が映画化され(川本氏の役は妻夫木聡が演じた)、大きな反響を呼んだ。

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

せんだい文学塾

島本理生(しまもと・りお)氏


 1983年、東京都出身。小学生のころから小説を書き始め、2001年「シルエット」が第44回群像新人文学賞優秀作となる。
 2003年「リトル・バイ・リトル」で第25回野間文芸新人賞を受賞。受賞時20歳で、同賞史上最年少の受賞となる。

 純文学、エンターテインメント双方の分野で活躍しており、「リトル・バイ・リトル」「生まれる森」「大きな熊が来る前に、おやすみ。」「夏の裁断」で4度にわたり芥川賞候補にノミネートされる。『ナラタージュ』で山本周五郎賞候補。『Birthday』が川端康成賞候補。2011年には『アンダスタンド・メイビー』で第145回直木賞候補。2015年には『Red』で島清恋愛文学賞を受賞した。

 最新作『イノセント』では、仙台も舞台の一つとなっている。

イノセント

イノセント

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家(ライター)講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で--暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。