枯葉散る白いテラスの午後3時

こんな記事を見かけましてね。


「40代以上で結婚できない男」に共通する3つのポイント | 日刊SPA! 「40代以上で結婚できない男」に共通する3つのポイント | 日刊SPA!



結婚相談所の経営者によれば、40代以上で結婚できない男に共通するキーワードは

  • 「フツーの女性がいい」と言う
  • 「価値観が合う」相手を求める
  • プロフィールなどで相手を「こういう人に違いない」と決めつける


この3つだそうな。ふーん、としか言いようがない、言いがかりみたいな記事であります。そもそも誰もが結婚したいわけではないのに、婚活していない人を「婚活ニート」とまで決めつけるあたりは、いかにも結婚相談所が販促のために書いた記事という感じがしますね。


ただね、今年で41歳の春を迎えるワスですけど、知人から「なぜ独身なのか」と言われることがね、いまだにあるんですよ。見てわかんねえのか、と思わなくもないんですが、ここらへんで一度、自分の結婚観についてかっちり書いておいてもいいかな、と思います。


自分は生涯独身だったわけですけど、結婚は「しなかった」というスタンスで捉えているんです。「できなかった」とは思っていません。



これは、「しようと思えばできたけどあえてしなかった」という意味ではなく、「しようと思う発想そのものがなかった」というニュアンスです。
「できなかった」というのは、やろうとして努力した人が言う言葉であって、そのために何もしなかった人間が言うものではないです。


この辺のニュアンスは難しいかもしれないけど、たとえて言うなら、野球をやったことないのに「甲子園に行けなかった」とか「プロ野球選手になれなかった」とは言わない、って感じですかね。


だから、「どうして結婚しないのか」とか言われても、イチローに「なんでメジャーリーガーにならなかったの?」と言われるような(実際のイチローはそんなこと言わないだろうけど)そんな感じがするんですよね。


そりゃね、一般社会では結婚できる人のほうが多数派だってことはわかってるし、プロ野球選手になってメジャーリーグに行くほどハードルの高いものではないんでしょうけど、少なくとも、オレはそういう人間ではないってことです。
近年は晩婚化だ非婚化だ少子化だとやかましく言われていて、日本の経済や労働のあり方についていろいろな意見が出ています。実際、客観的に自分を見れば、雇用の流動化と労働環境の悪化が、結婚しなかったことに大きな影響を与えているんでしょうけど、でも、仮に自分が年収1000万円以上の仕事についていたとしても、結果に変わりはないと思うんですよね。結局、自分はそういう人間ではないということです。


自分の周りで結婚していない人を見ても、婚活してダメだった人ってあまりいないんですよね。もしかしたら、結婚しない人が増えたというのも、経済的なことだとか、女性の地位向上だとか、娯楽の多様化だとかいろいろ言われてますけど、「自分はそういう人間ではない」と思ってしまう人が増えたから、という側面もあるのかもしれないなぁ。どんなもんなんでしょ。