黒豹の鎮魂歌

ぼくはずいぶん昔から「ドラクエもの」の漫画や小説が苦手で、エニックスが出してた4コマ漫画とかぜんぜん読まなかったし、『ダイの大冒険』も読んでません。というわけでもちろん『まおゆう』も読んでないんですが、いちおう「魔王が勇者に軍事や経済など現代的な知識を教えて、社会を発展させる」という大まかな枠組みぐらいは知っています。



で。


ライトノベル作家を脱税容疑で告発 税扱う作品手がける:朝日新聞デジタル ライトノベル作家を脱税容疑で告発 税扱う作品手がける:朝日新聞デジタル

 若者向けライトノベルのヒット作「まおゆう魔王勇者」「ログ・ホライズン」の著者が社長を務める会社が法人税約3千万円を脱税したとして、東京国税局が著作権管理会社「m2lade(マーマレイド)JAM(ジャム)」(東京都葛飾区)と著者の橙乃(とうの)ままれ(本名・梅津大輔)社長(41)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことが分かった。この会社は当初は無申告で、指摘を受けて申告したという。

 関係者によると、橙乃社長は2011年4月、自身の著作権管理会社を設立。大手出版社などと契約し、印税収入や講演料を得ていたが、14年3月期までの3年間に約1億2千万円の法人所得を申告せず、法人税約3千万円を免れた疑いがある。所得のうち約1億円は会社名義の口座に預金していたという。

 「まおゆう魔王勇者」は、魔王と勇者が協力して経済を立て直し、戦争を終結させようとする内容の小説。主人公の魔王は経済学に詳しく、税の仕組みや税務官の仕事も解説し、登場するキャラクターは「税の処理は複雑」などと語っていた。

 橙乃社長は、インターネット掲示板に書き込んだ物語が評判となり、10年に出版社が「まおゆう魔王勇者」を出版。2作目の著書で、オンラインゲームに閉じ込められた少年少女たちの物語「ログ・ホライズン」は、今年3月までNHKEテレでアニメが放映されるなど、シリーズで累計100万部を超えている。(村上潤治)

なるほど。


複雑な税の仕組みを語る小説の作家が脱税で告発された、という構図は、銃について狂熱的な描写を叩きつけていた大藪春彦が拳銃不法所持で逮捕された、というエピソードと同じですね!

大藪春彦伝説―遙かなる野獣の挽歌(バラード)

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いや、むしろ逆だな。実は銃を撃ったことがなかった、みたいな感じですね。