大胸筋のシンフォニー

アメリカあたりでは、ときどき「乳首開放運動」のニュースが伝えられます。

Unapologetic

Unapologetic

リアーナとか、ブルース・ウィリスデミ・ムーアの娘とかいった、セレブリティが街をトップレスで闊歩したり、トップレスの写真をInstagramに投稿したりするものです。
これは別に彼女たちが露出狂だというわけではなく、男性の乳首はふつうに露出していいのに、女性の乳首はわいせつとみなされて規制されることへの抗議運動なんですね。
モデルのカーラ・デルビーニュなんかも、Instagramに男性と女性がトップレスで並んだ写真を投稿し、「同じものなのに片方はそのままで、片方は規制される」と主張しています。


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日本でも、ろくでなし子という人が自分の女性器をモデリングした3Dデータを販売して逮捕されたりしてますが、それと同じようなものでしょう。

奥さまは愛国

奥さまは愛国

いっしょに逮捕された北原みのりは、さすがに容疑に無理があったのか釈放されたそうですが、ろくでなし子は接見禁止つきで拘留されているというから、恐ろしい話です。この件については、北原みのりが男性中心の性表現に異議を唱えていたことから、表現の自由を守ろうという人の間でも意見が分かれているようですが、本当の問題はそこじゃなくて、現状で成立している(ということになっている)社会秩序に対して異議申し立てをすること自体が弾圧の対象になり、人々からも忌避されるってところにあるんだと思いますけどね。


んで、日本のアダルトビデオ業界にも、性の秩序を混乱させ、価値観を揺さぶる人物が現れて、旋風を巻き起こしているんです実は。





ニューハーフAV女優は昔からけっこういるんですが、今年デビューした大島薫は、「男の娘」AV女優というモノスゴク混乱した肩書きで話題をさらっています。
ノンホルノンオペ(ホルモン注射なし、整形手術なし)を売りにしており、たくましいペニスを持った男性の肉体に、可愛らしい女性の風貌というギャップと、ツイッターにおける発言の面白さもあって、人気急上昇中。まぁぼくの好みではないので(だって巨乳じゃないんだもん)ビデオは見たことないんですが、ツイッターはフォローしています。本人はあくまで「男の娘」であって、性同一性障害ではないとのこと。ただし思春期から女装に興味を持っており、初めての性体験は男性が相手だったそうですが、女性との性行為も好む、本人いわく「全性愛者」だということです。
(「両性愛バイセクシュアル)」と「全性愛(パンセクシュアル)」の違いはオレにもよくわからないが、まぁ当事者の気持ちの問題であろう)


この12月からは、大手メーカーと専属契約を結び「男性初の専属AV女優」というますます混乱する肩書きになっているのですが、AV業界では「男優」と「女優」は対称ではなく、まったく異なった存在であるため、本人の性別とは無関係に、ビデオにおける役割によって分類されるってことでしょう。ビデオの中では男優とも女優ともセックスを演じています。


そんなわけで、性愛の観念を大きく揺さぶっている大島薫ですが、冒頭で挙げた乳首問題もここに絡んできます。







これは難しい問題だなぁ。男の上半身裸は世間にあふれていて、プロレスラーが乳首を出していてもぜんぜん卑猥ではないんですけど、この人は「AV女優」なので、その肉体はもっぱら性的なものとみなされてしまう、ってことなんでしょうか。じゃぁ男色ディーノの男色ドライバーは性的ではないのか、って話になりますが、男色先生はあくまでネタキャラであって別に性的な人ではないからなぁ。


そういえばDDTにはレディビアードって人もいるなぁ。




どうせだったら、大島薫くんもプロレスをやればいいんだよね。プロレスラーの裸にガタガタ抜かすやつはいねえんだから。あの世界にはミスター女子プロレスって人もいるんだし、男の娘レスラーがいたっていいじゃないか! まぁトレーニングしたら女の子っぽい肉体じゃなくなっちゃうけど!

筋肉男子

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