3月の告知

ではここで、来月の告知を。

せんだい文学塾

 1959年仙台市出身。仙台第一高校卒業。高校卒業後に上京し、週刊誌記者や電気工などの職につきながら小説を執筆。1984年に「木を接ぐ」(『雛の棲家』所収)で第3回海燕文学賞を受賞しデビュー。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年には『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞を受賞。その後、仙台市に帰郷し、1997年『遠き山に日は落ちて』で第1回木山捷平文学賞。同年にはノルウェーに一年間滞在する。
 2004年に『鉄塔家族』で第31回大仏次郎賞。2007年にはノルウェー滞在経験をもとにした『ノルゲ』で第60回野間文芸賞、2014年には父母との葛藤と東日本大震災を見すえた『還れぬ家』で毎日芸術賞を受賞。また、アスベスト禍を追ったルポルタージュ『石の肺』も刊行。そのほかの作品に『無事の日』『木の一族』『光の闇』、エッセイに『散歩歳時記』、書評集『からっぽを充たす』などがある。最新作は完成まで20年の歳月を費やした『渡良瀬』(岩波書店)。現代を代表する私小説作家として知られる。
 現在、木山捷平短編文学賞大仏次郎賞、野間文芸賞の選考委員を務めている。

渡良瀬

渡良瀬

小説家になろう講座

 北海道釧路市出身。小説家、詩人。
 2002年に「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。
 主に地元の北海道を舞台とした、新官能派と称される性愛をモチーフとした恋愛文学の旗手として知られる。
 2012年の『ラブレス』が各方面で絶賛され、第19回島清恋愛文学賞を受賞したほか、直木賞大藪春彦賞吉川英治文学新人賞の候補となる。
 2013年には『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した。
 また、ストリップ観覧やゴールデンボンバーのファン活動など、多彩な趣味でも有名である。

  • 3月23日(日)14時〜16時開講

会場:遊学館山形市緑町1-2-36) 3F研修室 http://www.gakushubunka.jp/yugakukan/ 
受講料:一般1000円、学生半額、高校生以下無料
お申し込み/お問合せ:小説家になろう講座 事務局 sakka.naro@r7.dion.ne.jp

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、コーディネーターを務められます。仙台と山形で運営母体は異なりますが、雰囲気や内容はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 小説家になろう講座」講座からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、刑務官の経歴を活かした女子刑務所小説を刊行されている壇上志保さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、第2作、第3作も続けて刊行されている吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、オール讀物新人賞で最終候補まで残った方や、小説現代長編新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短編小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。