吸血の群れ
沖縄タイムスが珍しい写真を載せています。
【石垣】特定外来生物のオオヒキガエルが、準絶滅危惧種のサキシマバイカダとみられるヘビを捕食している様子を、竹富町役場職員の男性(52)が石垣市内で撮影した。石垣自然保護官事務所によると、オオヒキガエルが希少種を捕食した事例の確認はなく、「外来生物が生態系を崩している証明になる」と指摘する。
10月中旬、男性が同市石垣の自宅庭先で、わらを敷いた地面から飛び出す10〜15センチのオオヒキガエルを見つけた。よく見ると口からヘビの胴体がニョロリ。捕獲して数十分後に見ると、死んだヘビを吐き出していた。ハブだと思いこんだ男性は「畑でかまれていたかも。命の恩人」と、オオヒキガエルを逃がしたという。
同事務所の本田師久自然保護官は、うろこの模様からヘビは宮古や石垣、西表島の森林に生息する希少なサキシマバイカダとみている。「オオヒキガエルは口に入る物は何でも食べるので、ヘビを食べることもあり得る。外来生物が生態系に与える影響は大きく、飼育している人は逃げ出さないよう管理を徹底してほしい」と呼び掛けている。
昔から、「犬が人間を噛んでもニュースにならないが、人間が犬を噛めばニュースになる」なんてことを言いますが、カエルがヘビを食べるニュースってのはさすがに初めて聞きました。昔から、「ヘビに睨まれたカエル」って言い回しもありますが、このカエルはビビったりしなかったんですね。
『グラップラー刃牙』では、ジャック・ハンマーの肉体改造を指導したマッドサイエンティストが、ネズミをドーピングして猫に勝たせるという残虐行為をしていましたが、このカエルにはドーピングも不要のようです。
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カエルの口から異様なものが飛び出している画像といえば、ホラー映画ファンには『吸血の群れ』が有名です。
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でも、実際の映画本編にはこんなシーンはなく、エンディング後のアニメに出てくるだけという、70年代以前のパニック映画によくある客引き手法だったのでありました。それに比べれば、石垣島のオオヒキガエルは良心的だなぁ(自分で書いているのに意味がまったくわからない)。