ブラジル坂の首絞めの家
桜庭和志と永田裕志の遺恨に決着がつき、まさかのタッグ結成とあいなりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131015-00000001-tospoweb-fight
桜庭が再びグレイシー一族狩りへ 1・4ドームでダニエル、ホーレスと異色タッグ対決
新日本プロレスの両国国技館大会(14日)で、ミスターとIQレスラーが、グレイシー一族(ヘンゾ派)撃退へまさかの電撃合体を果たした。
桜庭和志(44)との遺恨決着戦に臨んだ“ミスター”こと永田裕志(45)は徹底した腕攻撃に苦しみつつ、最後は必殺バックドロップホールドで快勝。7・20秋田大会で敗れた借りを返した。
試合前にはダニエル・グレイシーとホーレス・グレイシーが登場し、来年1・4東京ドーム大会への参戦を表明。リングサイドで両雄の戦いを見守った。快勝後、グレイシーコンビをリングに上げたミスターは「ニュー・ジャパン・プロレスリング・イズ・ベスト。エニタイム・OK」と中学生にも分かる明快な英語で対戦を受諾。かつて「グレイシーハンター」と呼ばれた桜庭も「俺もまぜて」と加わり、指切りで共闘を約束した。
中邑やノアの杉浦貴に勝った経験もあるダニエルは「勝つために日本に来た」と必勝宣言。ホーレスも「桜庭、永田の時代はもう終わっている」とプロレスマットでの初タッグ戦へ自信をのぞかせた。
1・4ドームでの異色タッグ出陣が濃厚となった永田は「グレイシーといえば桜庭。気持ちのいい共闘ができるかもしれない。ああいうのが来たら行くしかないでしょう。ゼァ!」と久々の総合戦士迎撃に闘志を燃やしていた。
また暗黒時代の悪夢がよみがえるのかなあ、と心配になりましたが、健全な純プロレスで人気を獲得している今の新日本プロレスが、日本では落ち目どころか壊滅状態といっても過言ではない総合格闘技の威光に頼ることもないでしょう。むしろ、グレイシー家をプロレスに引っ張ってやるというぐらいの感じなんじゃないですかね。柔術家にプロレスのマットでタッグマッチをやらせる、なんてけっこうな復讐ですよコレ。
で、日本のファンが知っている「グレイシー一族」といえば、ヒクソン・グレイシーやホイス・グレイシーら、エリオ・グレイシーの息子たちが有名です。
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しかし、エリオには兄のカーロス・グレイシーという人がいて、このお兄さんの方がブラジリアン柔術の創始者とされています。エリオは、ブラジリアン柔術の一派であるグレイシー柔術の創始者、という位置づけになるらしいので、実にややこしい話です。
今回、新日本のリングにあがる2人はこのカーロスの子孫にあたり、今のブラジリアン柔術界では「ヘンゾ・グレイシー派」に属するとのこと。
で、ホイスたちとはどういう関係になるのか、系譜を調べてみたんですがね。
グレイシー一族 - Wikipedia
横溝正史の『病院坂の首縊りの家』みたいに複雑でした。
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まず、カーロス・グレイシーは5回結婚していて、子どもは21人います。なんだこの絶倫。夜の寝技もスタミナ抜群ってか、って昭和か。
んで、トラブルメーカーで有名だったハイアン・グレイシーは、カーロスの二男ホブソン・グレイシーの息子。来日したときは「ホイス・ヒクソン兄弟の従兄弟」と紹介されましたが、実際には従兄弟の息子にあたります。
ホーレス・グレイシーは、カーロスの4男ホーウス・グレイシーの息子であり、ハイアンと同じくヒクソンの従兄弟の息子にあたります。
問題はダニエルで、この人は、カーロス・グレイシーの二男ホブソン・グレイシーの、その奥さんの、その姉妹の、その息子にあたるとのこと。
これ、日本のイエ制度だと「グレイシー家」の人じゃないですよね。
ホイス・グレイシーから見ると何にあたるんだろう。従兄弟の奥さんの姉妹の息子、なんてのを表す単語はないんですけど。中村玉緒と加山雄三が親戚、という程度のつながりです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131015-00000167-sph-ent
まぁ加山雄三は絶対に認めないだろうけど。
あと、柄本明と緒方貞子のつながりよりは、ホイスとダニエルのほうが近いかもしれないけど。
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