ギブUPまで待てない!

ちょっと前の記事ですが。


『特高月報』に見る、戦時中の国民の本音 - Togetter 『特高月報』に見る、戦時中の国民の本音 - Togetter
昭和18年から19年に、特高警察が取り締まった反戦言論(便所の落書きから雑談まで)を例示したもので、なかなか読み応えがあります。相互監視社会の恐ろしさがよくわかるエントリですが、ぼくが気になったのはこちら。



これは、ビルマ戦線でイギリス軍が日本兵に向け、投降を呼びかけたビラだそうです。
ビルマの竪琴 (新潮文庫)

ビルマの竪琴 (新潮文庫)

竹山道雄の『ビルマの竪琴』も日本兵に投降するよう説得する話でしたが、こういう事実がもとになっているんでしょうね。この字体にも味がありますし、「愛されんだあ!」というフレーズもキャッチーです。

  • Rainbow : I Surrender - Live in Japan'84


アイ・サレンダー

アイ・サレンダー

「アイ・サレンダー」と聞いて、レインボーを連想する人も今は少数になりましたかね。ちなみにこの曲は西城秀樹もカバーしているのであります。

  • 西城秀樹 アイ・サレンダー ラビィングユー・ベイビー


セリーヌ・ディオンにも"I Surrender"という曲があるそうですが、そっちはよう知りません。



でもアレですね。もしいま自分が戦場に駆り出されて、いざ投降するとなったときにすんなり「アイ・サレンダー」という言葉が出てくるかというと、たぶん出てこないと思うんです。



ぼくも含めた現代の日本人は、降参するときの英語として「ギブアップ」というのが染みついてますから、たぶんそう言っちゃうと思うんですよ。『カイジ』の鉄骨渡りみたく。

賭博黙示録カイジ(8) (ヤングマガジンコミックス)

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「ギブアップ」という言葉が人口に膾炙するようになったのは、プロレスの影響が大きいと個人的には思ってるんですが、どんなもんなんでしょうね。