お父さんは心配性

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滋賀県で、過激なお父さんが事件を起こしました。


娘と交際の高1生を車に監禁 容疑で男を現行犯逮捕 滋賀 (産経新聞) - Yahoo!ニュース 娘と交際の高1生を車に監禁 容疑で男を現行犯逮捕 滋賀 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 娘の交際相手の男子高校生を車に乗せて脅し逃げられないようにしたとして、大津署は20日、逮捕監禁の疑いで草津市青地町の派遣社員の男(41)を現行犯逮捕した。同署によると、「娘のことを思い、かっとなってしまった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は20日午前9時ごろ、大津市月輪の駐車場で、中学1年の娘(13)と交際している県立高校1年の男子生徒(17)の髪の毛をつかみ、乗用車の後部座席に押し込んで乗せ走行し、「爪を全部むしり取るぞ」「骨を30本折ってやる」などと脅して約50分間、逃げられない状態にしたとしている。

 同署によると、男は大津市内を娘と2人で歩いている男子生徒を見つけ、激高して殴った上、車に押し込んだという。

まぁ、娘のカレシというのはお父さんにとって永遠の敵なんでしょうけど、脅し文句がいい味ですね。「爪を全部むしり取るぞ」はまだしも、「骨を30本折ってやる」って。どんだけ関節技に精通したオヤジなんだ。

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人体には206本の骨があり、265の関節があります(ただし多少の個人差アリ)。格闘技においてその関節を極める技は、一説には2000種類あるともいわれており、ぼくも20か30種類はマスターしています(90年代に青春を過ごした実践派プロレスファンなら、たいていこの程度は使える)。


猿渡哲也の『高校鉄拳伝タフ』には、修斗朝日昇をモデルにした「朝昇」というキャラクターが登場していました。小柄ながら多彩な関節技を使いこなし、デニス・ロッドマンをモデルにした巨漢を倒して、主人公のキー坊をも苦しめた強敵です。一種の奇人であり、作中では「打撃のスピードで関節技を決める達人」「1500種類の関節技を駆使し、幾多の他流試合を経て これまでにヘシ折った骨の数 実に3000本!」などと称されていました(ただし、出てくるたびに「3000種の関節技を駆使し1500本の骨を折った」ことになったり「1000種の関節技を駆使し3000本の骨を負った」ことになったりしている)。ちなみにキメ台詞は「んかぁっ」でした。

モデルになった朝日選手も、奇人キャラで知られています。
http://livedoor.blogimg.jp/colosseo/imgs/4/3/430af42f.JPG
(出典:http://blog.livedoor.jp/colosseo/archives/50268359.html
このポーズは朝日選手もお気に入りのようで、あちこちでこのポーズを取って写真に納まっています。


今回の事件のお父さんが、どんな人かはまったくわかりませんが、どうしても朝日昇みたいな人物を想像してしまうのが『タフ』世代の業ってモンなんです。はうっ。