映画館でみそおでん

さて、先週の土曜日は、小池昌代先生を講師にお迎えした「せんだい文学塾」でした。

弦と響 (光文社文庫)

弦と響 (光文社文庫)

小説家でもあり詩人でもある小池先生は、生き物を扱うような繊細さで、言葉の命をすくい取るがごとくテキストの講評をしてくれました。


くわしくは後日、せんだい文学塾公式サイトにてアップしますが、気になったことがひとつ。


今回の講座で使用したテキストの中に、昭和50年ごろの仙台を舞台にして、当時小学生だった作者のノスタルジアを描いたものがあったのですが、その文中に「映画館で東宝チャンピオンまつりを見ながらみそおでんを食べた」という一節が出てくるんですね。


……みそおでん?


ぼくが岩手県に住んでいた子どもの頃、何度か行った映画館にはそんなフードメニューはなかったと記憶していますし、今の映画館にはもちろんありません。でも、ぼくより一回り年上の、仙台育ちの知人に聞くと「たしかにみそおでんを売っていた」との証言が得られました。

ロングのぼり 4075 名物 みそおでん

ロングのぼり 4075 名物 みそおでん


昔はどこの映画館でも売っていたのか、それとも地方限定のローカルな慣習なのか。謎は深まるばかりです。「うちの地方にはあった」「いつ頃まではあった」「聞いたことない」「おでんはないが○○は売っていた」など、皆さまのご意見をお寄せくだされば幸いです。